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カイツブリの雛のその後 [寺家(じけ)]

以前のブログ「カイツブリの雛の誕生」では、7月10日から16日にかけて5羽の雛が生まれ、5羽目はその日のうちに行方不明となり4羽が育っていることを述べました。それから約1ヶ月過ぎました。その後の雛の様子をお知らせします。

4羽になってから兄弟姉妹仲良く育ちました。これは7月26日の写真です。母親の寅子が甲斐甲斐しく世話をして4羽ともずいぶん大きくなりました。それでも最初に生まれた2羽と後で生まれた2羽では少し大きさに差がつきました。
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これは8月2日の写真です。母親が取って来た餌を貰おうと4羽が必死に追い掛け回しています。
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1羽の雛が餌にありつきましたが、これはちょっと大きすぎます。なかなか食べられません。
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こうしてカイツブリ一家には平和な時間が流れていました。でも悲劇が起きました。8月5日の朝、大池に行ってみると雛が3羽しかいないのです。小さい方の1羽が見当たりません。4日の夕方には4羽いましたので、その夜か次の日の朝早くに襲われたものと思われます。他の人と話をしても目撃者はいませんでしたので、何が雛を襲ったのか分かりません。ただ、その数日前から大池の奥の木に猛禽類のツミが止まっていたという話があり、「ツミが襲ったのだろう」という人もいます。「いや、ヘビが飲み込んだのだろう」と言う人もいますが、憶測話に留まっています。

これは、寅子と3羽の雛の様子です。
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その後も母親の寅子は一生懸命に雛の面倒を見ていましたが、それに対し、父親(仮に寅夫としておきましょう)は1羽離れて遊んでばかりいました。そんな寅夫の態度に腹を立てたのでしょうか、8月10日の朝から寅子はいなくなってしまいました。カイツブリの子育ては、ある程度雛が大きくなると、片親は巣から出て行き1羽の親が育てますが、通常は父親が去って母親が育てるようです。でも今回は母親が出て行きました。人間社会にもありそうな話です。

寅子が去った後、寅夫が無事に子育てできるのか心配していました。でもそれは杞憂でした。寅夫は立派なイクメンに変身したのです。小さな雛には餌を与え、大きな雛は追い回して自分で餌を取るように教育しています。ひとまず安心して見ていられます。

ここで寅子と寅夫の見分け方について述べておきます。カイツブリはオスとメスが同じ姿ですので、簡単には見分けられません。そこで個体ごとの違いを認識して寅子と寅夫を識別していました。右の横顔の嘴のところの白い模様がわずかに違うのです。これが寅子の横顔です。楕円形の白い模様の一部が上に出っ張っています。
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こちらが寅夫の右の横顔です。白い模様は楕円形のままです。この嘴の模様を見て寅夫と寅子を識別します。
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ところで、カイツブリの雛を見ていて一つの疑問が湧きました。それは親と雛とで目の構造が違っていることです。
これは8月10日の寅夫と雛の顔の部分です。寅夫の瞳は黒目と白目がはっきりしていますが、雛は黒目だけです。しかもその黒目は親のものより大きいです。これがどのようにして白黒目になるのか不思議でした。
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これは8月14日の雛の写真です。瞳を見てください。白目が出来ています。今まで黒目と思っていた目の中心部だけが黒目として残り、周りの黒い部分が白くなったのです。やっと親の目と同じ構造になりました。
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まだ翼は十分に伸びていませんので飛べませんが、手を上げて飛ぶ練習をしています。
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最近は3羽の雛はそれぞれ勝手に行動していますので、3羽揃っているのを撮るのは難しくなってきました。これは8月19日の写真です。もう大きさは親鳥とそれほど差がなくなりました。
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まだこれからもトラブルがあるかもしれませんが、3羽の雛はかなり大きくなりました。巣立ちの日も遠くはないでしょう。無事に3羽飛び立って欲しいと願っています。

カイツブリの雛の誕生 [寺家(じけ)]

これまで何度か断片的に寺家のカイツブリの様子を伝えて来ました。今回はそのカイツブリのその後、とくに雛の誕生についてまとめて述べたいと思います。

これは以前にも使った写真ですが、2月から寺家の大池で1羽寂しくパートナーの飛来を待ち続けていたカイツブリです。みんなで「あれはカイツブリの寅さんだよ、なかなか嫁さんが見つからないね」などと話をしていました。ところが、あとで分かったのですが、このカイツブリはメスだったのです。それ以来“寅子さん”と呼んでいます。
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5月3日、ついに寅子さんに待望のパートナーが現れました。2羽はすぐに巣作りに励みました。卵を産み抱卵を始めましたので、無事に雛が生まれることをみんなが期待していました。
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ところが、それからの一月半ほどは苦労の連続でした。巣が大風に巻き上げられて卵が水没したり、蛇に卵を飲まれたりして、20個近くの卵を失ってしまいました。そして巣は5回も作り直しました。

これは、池の中に打ち込んである杭の上に作った巣の上で交尾しているところです。やっと安定した巣を作ることができました。
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この巣の上で5個の卵を産みました。卵は6月20日、22日、23日、24日、27日にそれぞれ1個産みました。これまで何度も卵を失っていますので、今度こそ無事に雛が孵ってほしいと、みんな祈るような気持ちで見守りました。
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池の緋鯉も「頑張ってね!」と応援しているようです。
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連日35度を超える日差しが続き、卵が温まり過ぎるのか、時折こうして巣の上に立ち上がって羽根をバタバタさせて扇いでいました。
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そして7月10日、無事に待望の雛が生まれました。最初の卵を産んでから20日目のことです。生まれてすぐに小エビを餌として与えています。
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7月11日、2羽目が誕生しました。
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お母さんの背中に乗って満足そうです。
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それにしてもカイツブリの足はすごいですね。この水掻きを使って潜るのですから、水中でも速く泳げるわけです。
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7月13日に3羽目が誕生しました。
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親のほうは給餌がたいへんになってきました。
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親鳥の運ぶ餌が待ちきれなくて、巣の上に立ち上がってしまいました。
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7月14日、4羽目が誕生しました。4羽の雛をうまく背中に乗せています。
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7月16日、ついに5羽目の誕生です。卵の殻を破って顔を出したばかりの雛です。初めて見る外の世界です。
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最後に生まれてきた雛の様子を、先に生まれた兄弟姉妹と親鳥が心配そうに見ています。
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今回生まれた5羽の雛は、卵の順番と孵化の順番が入れ替わっていないとすれば、19日の抱卵で生まれたのが2羽、20日で生まれたのが3羽です。カイツブリの抱卵期間は3週間程度と言われていますので、妥当な期間と言えます。

ところが、せっかく5羽目が生まれて喜んだのですが、残念なことが起こりました。生まれたその日の午後から5羽目は行方不明のままです。見ていた人の話によれば、5羽の雛が親鳥の背中に乗って池の奥に行き、戻ってきた時は4羽しかいなかったそうです。5羽目の雛が背中から落ちたことに親鳥が気づかず、そのまま放置したようです。このためしばらく浮いていたものの、体力尽きて沈んだようです。

でも残りの4羽は元気にすくすくと育っています。これは7月17日、最初の雛が生まれて1週間目の写真です。だいぶ大きくなりました。
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これは7月20日、最初の雛が生まれて10日目の写真です。最初に生まれた雛(多分、左奥にいる雛)の体長は親鳥の半分近くになりました。すごい成長ぶりです。
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寺家の大池は水不足で水位が下がりました。このためカイツブリの巣は水面から高くなり、雛たちは巣に登れなくなりました。それを見た親鳥が別の杭の上に葉っぱを積んでもうひとつの巣を作りました。これなら雛も簡単に乗れます。でも巣が小さくて、お兄ちゃん達3羽が乗ると、一番のチビははみ出してしまします。「僕も乗りたいよう~」と言っているようです。これは昨日(7月22日)の写真です。
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親鳥が餌を咥えてくると、雛たちが「僕にちょうだい!」、「私が先よ!」と大騒ぎです。親鳥は大忙しです。
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ここまで育ってもまだ安心はできません。蛇やカラスなど天敵がいっぱいだからです。無事に育って欲しいと祈るしかありません。それにしても、巣が流されても、卵が水没しても、黙々と次の準備にかかるカイツブリの逞しさには頭が下がります。

寺家とその周辺で最近見かけた動植物 [寺家(じけ)]

相変わらず寺家を中心としてその周辺を歩き回っています。最近見かけた動植物をご紹介します。

先日寺家の大池の手前の谷戸を奥へ進んで行くと、何か動物がいました。双眼鏡でのぞいて見るとなんとタヌキです。しかも4匹いました。ゆっくり近づいて写真に収めました。その間、4匹のタヌキはじっとこちらを見つめていました。右から3番目が親狸で、残る3匹が子狸のようです。きっと親狸が子狸たちに、「あんなオジさんに近寄ってはだめよ。狸汁にされてしまうよ」と教えていたのではないでしょうか(笑)。
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以前のブログでもえぎ野公園の可愛いカルガモの8羽の雛の写真を載せましたが、一月半ぶりに再び訪ねてみました。いました、いました。8羽すべてが無事に成長していました。この9羽の集団を見ると、どれが親だか分からないくらいに大きくなっていました。
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同じくもえぎ野公園のバンの写真も載せましたが、そのバンにも雛が生まれていました。2羽の雛が睡蓮の上で餌を探して歩き回っていました。これはそのうちの1羽の雛です。「明日の天気はどうかなあ?」という顔をしていました。
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寺家の熊野谷戸ではゴイサギがいました。おそらく昨年まだ茶色だった幼鳥が成長したようです。青い成鳥の色にはなりましたが、まだ少し色が薄いようです。このゴイサギが田んぼで餌を探していました。泥鰌を見つけて咥えたまでは良かったのですが、泥鰌が嘴に巻き付いて四苦八苦していました。
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また別の日の熊野谷戸では、アオサギどうしが争っていました。縄張り争いなのか、親子喧嘩なのか分かりませんでしたが、追いつ、追われつ、戦いの場所を変えてまでのバトルは見応えがありました。
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これも以前のブログでカイツブリの抱卵の様子を示しましたが、その後何度も巣が流されたり卵が水没したりする苦難がありました。5度目の営巣地でやっと雛が誕生しました。5個の卵を温めていましたが、そのうちの一つの雛が生まれました。この後残りの卵も孵化することでしょう。カイツブリのその後の成長ぶりは次回のブログでお知らせします。
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早野の里山ではツマグロヒョウモンのオスとメスがじゃれあっていました。これは飛んでいるメスの写真です。
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その後、メスは産卵のための場所をあちこち探しながら飛び回っていました。これは上の写真と同じメスですが、蝶々の翅の表と裏の模様はずいぶん違いますね。
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これはアキノタムラソウの蜜を吸うダイミョウセセリです。
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寺家の森の中で見つけたムラサキシジミです。
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早野の里山ボランティアの人たちの活動拠点に行った時、副会長のKさんが杉の木の上を指差して、「あれ蝶々かな、枯葉かな」と言いました。それを聞いて蝶に詳しいSさんが、「あれはオオムラサキだよ!」と興奮気味に叫びました。俄然みんな活気ついて、撮影のための脚立を準備してくれたりして大騒ぎになりました。これがみんなの力を借りて撮影できたオオムラサキのオスです。まだ生まれたてらしく綺麗な翅です。
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オオムラサキも翅の裏表で模様が違います。これが翅の表です。とても綺麗な紫色です。
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寺家の山の中で変わった蜘蛛の巣を見つけました。せっかくなら、もう少し凝ってハート形にしてくれたら楽しかったですね。
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あちこちでヤマユリも開花し始めました。三輪町でも綺麗なヤマユリが見頃を迎えていました。
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コブシの木を何気なく見ていると実が生っていました。コブシの実は今まで気が付きませんでした。ネットで調べてみたらこの中に種子が入っているようです。
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寺家の山の中ではもうタマゴダケが顔を出していました。昨年はたしか9月でしたので、今年はずいぶん早いです。
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寺家とその周辺を歩き回るだけでいろいろな楽しい動植物に出会えます。

寺家の初夏 [寺家(じけ)]

「春だ、桜だ!」と楽しんでいるうちに季節は進み、昼間は汗ばむほどの陽気になって来ました。寺家の初夏です。木々も緑が濃くなり、いろいろな花も咲いています。今回はそんな寺家の様子をご紹介します。

その日は朝までかなり強い雨が降っていました。その雨が止むと空が急に明るくなり、陽が射し始めました。すると農道に溜まっていた雨水が蒸発し靄になりました。散歩中の男の人が幻想的に見えました。
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もみじ林の若葉もだいぶ緑が濃くなってきました。
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寺家の森の中には今年もキンランが綺麗に咲いています。
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ギンランも咲いています。
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ホウチャクソウ、アマドコロ、ナルコユリなどが咲いています。これはまだ花芽が小さいのでよく分かりませんが、アマドコロでしょうか、あるいはナルコユリかもしれません。朝日を受けて葉が美しく輝いていました。
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タツナミソウも開花しました。
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白いタツナミソウもありました。ピンクのタツナミソウを探していますがまだ見つかりません。
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ムジナ池の横には杜若がたくさん咲きました。
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鶴見川に行くと名残の菜の花に代わって花ウドが咲き誇っています。遠くに見えているのは東名横浜青葉インターです。
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山奥に行くと大きな朴(ホウ)の木がありました。白い大きな花を咲かせていました。朴の木は朴葉焼きや朴歯下駄でもお馴染みですが、こんな身近に植わっているとは知りませんでした。
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もっと山奥に行くと桐の花が満開でした。
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ヤマボウシも開花しました。
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モミジの実には可愛い羽根が付いています。秋になると風に吹かれてクルクル回りながら飛んで行きます。これはウチワカエデの実でしょうか、綺麗な赤色です。
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藪の中を歩いていると珍しいアミガサダケを見つけました。食用になるそうです。
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寺家の大池には2月から1羽のカイツブリが住み付いています。3ヶ月以上もパートナーが現れず、寂しく過ごしていました。
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でも、5月3日にやっと待望の相棒が現れました。二人(2羽)して一生懸命巣作りを始めました。可愛い雛の誕生が待たれます。


寺家はいま一番輝いている季節です。森の中では鳥の囀りが賑やかです。足もとや木の上には綺麗な花が咲き乱れています。もうしばらくすると暑い夏がやってきます。

春の兆し [寺家(じけ)]

ついこの間正月を迎えたような気がしますが、もう弥生3月になりました。まだ時々寒い日がありますが、里山を歩くと小さな春の兆しが見つかります。とくに、寒い日に小さな春を見つけると嬉しくなります。

これはホトケノザです。春の七草の一つです。小さな花ですが、紫色の花の中に小さな紫の斑点があり、とても綺麗です。
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これも紫色の花です。花大根です。
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春の七草の一つ、スズナです。小さな花ですが、こうしてアップで撮るとブーケのように見えます。
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タチツボスミレです。里山を歩いていてこの花に出会うと嬉しくなります。「もう春だよ~」と教えてくれているようです。
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畑の隅に咲いていました。何かの野菜の花だと思います。名前はわかりませんが、綺麗です。
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オオイヌノフグリです。この花も小さな春告げ花です。冬の日に初めて見つけると、春の兆しを感じます。
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もうタンポポも咲いていました。
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畑の脇にはフキノトウがたくさん顔を出していました。
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あちこちで梅の花が咲き始めました。
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妙福寺の鐘楼門の横にある紅梅も見頃を迎えていました。
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高蔵寺の庭の水車の脇には綺麗なピンクの馬酔木の花が咲き乱れていました。
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マンサクの花も綺麗です。
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大池の脇の藪の中をよく見ると、コナラのどんぐりでしょうか、しっかりと根を下ろしていました。あの硬い殻を割って中から根を延ばしていくのを見ると、自然の営みはすごいと思います。
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春の到来は草木だけではありません。動物にも春が来たようです。これは去年の夏に撮影したアオサギですが、先日見たアオサギはその姿が変わっていました。
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これは先週鶴見川で見たアオサギです。嘴がオレンジ色の婚姻色になっています。頭と胸の飾り羽が目立ちます。アオサギの世界にも春が来ていました。
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見落としがちな小さな春を探して歩くのは楽しいものです。まだまだこれからもいろいろな花や土筆などに出会えそうです。

寺家とその周辺の大型野鳥 [寺家(じけ)]

私は悠然と飛んでいる大きな野鳥が好きです。寺家の田圃の上を飛ぶアオサギやコサギを見ると、自分も翼が欲しいとつくづく思います。またある時は、連写して一コマひとコマ見てみると実に無駄のない動きをしており、模型飛行機を作る時ももっと見習わなければと思うこともしばしばです。
前回のブログで寺家の小鳥たち(小型野鳥)を掲載しましたので、今回は寺家とその周辺で見られる大型野鳥の写真を集めました。

私の場合、野鳥が飛んでいる写真を撮ると9割以上が失敗作です。ピンボケや手ブレはいつものことで、野鳥の頭が写っていないなどの的外れ構図もしばしばです。そういった中で、たまたま何とか見られる写真が撮れたものを示します。以前のブログで掲載した写真も含まれていますがご容赦下さい。

これはコサギが飛び立った瞬間です。サザエさんに出てくる波平さんの髪の毛のような一本の毛が可愛いいです。
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これは大空を舞うコサギです。上昇気流を捉えて羽ばたかないで飛んでいる姿は気持ちよさそうです。こういうのを見ると、このコサギの後ろについて大空を飛び回りたいという衝動に駆られます。
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これはアオサギです。少し怖い顔をしています。
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水面から飛び上がったところです。翼をいっぱいに広げて羽ばたく瞬間が好きです。
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これはゴイサギです。綺麗な青い羽です。
私は野鳥の目が好きですが、とくにゴイサギの目の色は綺麗です。
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ところがゴイサギの幼鳥はこんな怖い顔をしています。成長すると可愛い顔になるのに不思議な顔です。
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これはダイサギです。優雅な姿にほれぼれとします。
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ダイサギが餌を探しているところにアオサギが舞い降りました。2羽はとくに争うこともなく、それぞれに餌探しを続けていました。
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これは鶴見川で見かけたカワウです。カワウは一度水に濡れると、こうして太陽に背を向けて翼を乾かさないと飛び上がれないそうです。水鳥らしからぬ光景です。
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これはカワウが欠伸をしたところですが、こうして写真で見ると何かを威嚇しているように見えます。それにしても、この上嘴の鈎状の曲がりはすごいですね。
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これは鶴見川で見たバンです。嘴の付け根が赤く先が黄色いのが特徴です。水鳥なのに水掻きがありません。でも上手に泳げます、
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これも鶴見川で見かけたセグロカモメです。東京湾の河口からは25km以上離れているここまで遡ってきたようです。餌を食べ終わって飛び立つところです。
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これは熊野池のキンクロハジロです。水の上に立ち上がって万歳しているようにも見えます。
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大空を翔ける野鳥も多いです。オオタカ、ノスリ、トビ、ミサゴやチョウゲンボウなどがいるようです。これはカラスがノスリを追いかけ廻しているところです。そのうちカラスは5羽に増えましたのでノスリはうるさそうでしたが、カラスを相手に喧嘩はしませんでした。
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これはトビです。頭の上を大きく輪を描いて飛んでいました。見ているだけでも気持ちいいです。トビ(トンビ)はほんとにくるりと輪を画くのですね。面白いです。
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まだまだ寺家にはたくさんの大型野鳥がいます。川の野鳥は見やすいのですが、天空の野鳥はずっと見ていると、首が痛くなります。でも見ていて飽きることがありません。

寺家の小鳥たち [寺家(じけ)]

寺家にはたくさんの野鳥がいます。野鳥に詳しい人の話では、渡り鳥まで入れると150種類ほどの野鳥がいるそうです。私は野鳥の名前をほとんど知りませんが、最近では時々写真に撮っています。私が知っている野鳥の名前は、カラスやスズメを含めても20種類くらいしかありません。
今日は野鳥ビギナーの私が撮った寺家の小鳥の写真を掲載します。名前が間違っていたらすみません。

これはお馴染みのカワセミです。寺家のムジナ池や大池で時々見かけます。カワセミにじっくり出会えた日は一日中幸せな気分でいられます。
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これはモズのオスです。小さな猛禽類といわれるだけあって少し怖い顔をしています。
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でもモズのメスは優しい顔つきをしています。
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これはルリビタキのオスです。とても綺麗な青い翅です。これもカワセミと同じように、出会えた日は幸せ気分です。やはり「青い鳥」は幸せを運んでくれるのでしょうか。
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これもルリビタキのオスです。何かを見つけたのか「ありゃなんだ!」というようなとぼけた顔をしています。
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これはルリビタキのメスです。オスに比べると地味な色をしています。
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ジョウビタキのオスです。
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マヒワのオスです。
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アオジのメスのようです。
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ウソのオスです。ウソという鳥は、こどもの時から名前は知っていました。九州の太宰府天満宮ではウソ替え祭りというのがあって、木彫りのウソを交換します。木彫りのウソは知っていましたが、本物のウソは最近になって初めて見ました。
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これはアカゲラです。キツツキの一種です。こんな小さな体で大きな木の中に深い穴を開けるのですから凄いです。
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これはオナガです。優雅な姿です。でも鳴き声はいただけません。
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メジロです。目の周りの白い輪が特徴です。この輪はよく見ると視力検査のマークのようにCの形をしており、くちばしのほうの一箇所が開いていることに気がつきました。 
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これはキセキレイです。気持ちよさそうに水浴びしています。
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これはシメです。写真に撮ったあとも名前が分かりませんでしたが、詳しい人に聞いたり図鑑で調べてやっと分かりました。
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これはお馴染みのスズメです。止まっていた枝から飛び出した瞬間を捉えました。こうしてみると翼の形が素晴らしいです。羽根が均等な間隔で広がり、全く無駄のない動きをしています。私が作るインドアプレーンではこうはいきません。
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ここで示した写真は寺家の小鳥たちのほんの一部にすぎませんが、まだこれからも図鑑片手にいろいろな野鳥の写真を撮りたいと思います。

寺家の雪 [寺家(じけ)]

先週の月曜日(1月14日)は寺家も大雪でした。朝は雨でしたが、午後から本格的な雪になりました。この冬初めての雪です。昨年も書きましたが、♪♪雪やコンコン・・・、爺々は喜び寺家駆け回り・・・・♪♪ですから、この日もカメラぶら下げ傘さして、寺家を歩きまわりました。
これは寺家の田圃の中の掲示板です。屋根の上に雪がだいぶ積もって来ました。奥の里山も雪景色です。
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熊野神社の杜も真っ白です。左下には参道の入口の鳥居があるのですが、同じ白なので目立ちません。
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本殿も雪に包まれ、まわりはシーンとしています。何の音も聞こえません。
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本殿の前の赤い灯篭だけが目立ちます。
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夏になると蛍が出るこの農道も真っ白です。蛍の餌のカワニナは川の中で縮こまっているのでしょうか。
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水車小屋も真っ白です。この寒いのに水車はしっかり廻っていました。
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ムジナ池は水面が半分凍っており、氷の上には雪が降り積もっています。奥の四阿(あずまや)の前の桜の木も真っ白です。あとふた月半もすれば綺麗なソメイヨシノが咲きます。待ち遠しいです。
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昨年の秋に綺麗な紅葉を見せてくれたもみじ林もこんな様子です。ここも春になると新緑が楽しめます。
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熊野池の釣り堀です。さすがにこの雪の中で釣りをしている太公望はいません。
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熊野池の標識の上には白い雪帽子が乗っています。
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熊野神社の下の小さな稲荷神社の祠をお守りしているキツネです。雪を被って表情が変わってしまいました。なんとなくユーモラスな犬のような顔つきになりました。
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熊野神社の鳥居の下から見た階段の様子です。
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この日は早野のどんど焼きの日でした。とてもこの雪ではやっていないだろうとは思いましたが、もしやっていれば雪の中のどんど焼きの面白い写真が撮れるかもしれないと思い、雪の中をびしょびしょになりながら早野まで歩いて行きました。5~6人ほどの人がいました。「今日のどんど焼きはやるのですか?」と聞いても、みんな「さあ~?」という感じです。そのうちに一人がお札入れの木箱に付いた雪を払うと、「本日の朝7時の時点で雨ならば、どんど焼きは20日に変更します」という掲示がありました。雪に隠されて見えなかったのです。
振り返って見ると、ブルーシートを被せられた櫓だけが雪の中に立っていました。
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二日後の寺家の田圃の稲の切り株の様子です。切り株の周りの雪だけが融けています。切り株は枯れているように見えても、まだ生命の暖かさが残っているのですね。
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いつものように寺家の雪を追いかけました。友人達からは「よくやるよ」と言われますが、雪が降り始めると家の中にじっとしていられない性分は一生治りそうにありません。

寺家の紅葉 [寺家(じけ)]

今年も紅葉の季節がやってきました。寺家の山里にはハゼやガマズミなど紅葉する木々がたくさんありますが、もみじが一番綺麗なのは青山亭です。和風喫茶である青山亭の敷地内には郷土文化館や茶室白心庵もあり、あずま屋一層楼もあります。この敷地内はたくさんのもみじの木が植えられており、初夏には美しい新緑が、そしてこの季節には真っ赤な紅葉が来訪者の目を楽しませてくれます。

これは青山亭の入口の門を振り返って見たところです。
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門を入ったところから見ると視界の中にたくさんの紅葉が飛び込んできます。
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赤、黄、緑のバランスが最高です。
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郷土文化館の上には真っ赤なもみじがちょうど見頃です。
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茶室白心庵の入り口の門の紅葉も来訪を喜んでいるようです。
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茶室も紅葉に包まれています。
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しっとりと落ち着きのある雰囲気の茶室です。
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青山亭の入口には出迎えの黄色いもみじの枝が伸びています。
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あずま屋一層楼の窓からは庭の紅葉が一望できます。
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石灯籠は色とりどりのもみじに取り囲まれています。
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紅葉はアップで撮っても綺麗です。
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赤、赤、赤、・・・です。
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これはしっとりとした色の紅葉です。
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黄色いもみじがあると赤いもみじが引き立ちます。
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日が射すとまた違う輝きを見せてくれます。
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熊野池の近くにももみじの林があります。
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青空に映える紅葉も綺麗です。
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今年も寺家の紅葉をゆっくりと楽しむことができました。

寺家の生き物 [寺家(じけ)]

寺家ふるさと村とその周辺には自然がたくさん残っています。このため、自然に生息する生き物や植物が豊富です。いろいろな野鳥、野草、昆虫、キノコが季節ごとに違う表情を見せてくれます。そのような寺家の生き物の中から、種類は少ないですが、最近撮った写真をいくつかご紹介します。

これはアキアカネの連結飛行です。なぜオスの腹部の先をメスの頭の上に乗せただけで離れずに飛べるのか、不思議でした。ネットで調べてみると、オスの腹部の先は連結器のような構造になっています。それにしても、このようにして飛び回れたら楽しそうです。
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これもアキアカネです。古い竹の杭に止まっています。眠っているのか、考え事をしているのか、カメラのレンズの先端が15センチまで近づいても逃げませんでした。トンボの複眼もはっきり見えました。
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これはオニヤンマが産卵しているところを捉えました。腹部の先端を水溜りに浸けて産卵して15センチほど飛び上がってホバリングし、再び水溜りに産卵するという行動を繰り返していました。飛び上がってきてホバリングした瞬間を捉えました。
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大池の奥で数人が集まって撮影していました。聞いてみると、ゴイシジミという珍しいしじみ蝶だそうです。私も仲間に入れてもらって撮影しました。
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カマキリがいました。カマキリそのものは珍しくありませんが、こうしてアップで撮ってみると、こんな顔していたのかと改めて見直します。顔の真ん中にある3つの突起は、ネットで調べてみると単眼だそうです。両側の複眼だけでは見えない視野をカバーしているようです。
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寺家からほど近い鶴見川でゴイサギを見つけました。可愛い顔をしています。とくに黒目の周りのオレンジ色の目が目立ちます。
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ところが、このゴイサギは幼鳥の時は怖い顔をしています。寺家の大池にいました。上の写真と比べると、こちらのほうが親鳥ではないかと思える顔をしています。
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寺家にはアオサギもたくさんいます。アオサギのような大型の鳥の飛翔が好きです。悠然として飛ぶさまをみると心が和みます。それと同時に、自分も翼が欲しいとつくづく思います。場所は寺家の山田谷戸です。
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白鷺の飛翔も綺麗です。鶴見川でちょうど飛び上がったコサギを撮影しました。背景が黒になり、コサギの白が浮かび上がりました。
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これはおなじみのカワセミです。寺家の大池や鶴見川でよく見かけます。この愛らしい姿を見た日は一日中幸せな気分で過ごせます。
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キセキレイの水浴びです。寺家の隣の三輪町の畑の水たまりです。ハクセキレイやキセキレイは動きが早く、なかなか落ち着いて撮れませんが、水浴びしている時は一箇所にいてくれます。
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鶴見川で見たカルガモです。羽の一部に緑・黒・白の派手な色が見えています。他の鴨にはこのような羽が見えませんでしたので、この鴨だけが特別なのかと思いました。でも、どの鴨も羽を広げると、その一部がこのような緑色をしています。飛行機でいえば、主翼のフラップの部分です。それにしてもそんな部分だけをこのような派手な色にするのは、着物の裏地に凝る粋人のような感じです。
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ここでご紹介したのは寺家の生き物のほんの一部にすぎません。野鳥だけでも、渡り鳥まで含めると150種類以上いるようです。私が名前の分かる野鳥は十数種類しかありませんが、野鳥にしろ、野草にしろ、新しく名前を覚えながら種類が増えて行くのは楽しいことです。
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