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クロコノマチョウの羽化 [命の輝き]

クロコノマチョウ(黒木間蝶)は、ジャノメチョウの一種で森の中に住んでいます。自宅からほど近い森の中で、クロコノマチョウが羽化する瞬間に立ち会うことができました。今回は、その羽化の写真を中心に新たな命の誕生の神秘をお伝えします。

これが生まれて間もないクロコノマチョウのオスです。
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これは生まれたてのメスです。いま生まれた蝶はこれから寒くなる中で、成虫のまま越冬します。
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ジャコウアゲハの羽化 [命の輝き]

以前のブログにも載せましたが、早野の炭焼小屋のそばにウマノスズクサを植えて、ジャコウアゲハの産卵を助けています。親蝶は匂いでウマノスズクサの存在が分かるようです。その葉にだけ産卵します。何度も産卵して疲れている様子でしたが、最後の力をふり絞って子孫を残す努力をしています。
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葉の裏にわずか直径1.5㎜ほどの小さな卵が産み付けられています。これがジャコウアゲハの卵です。
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卵が孵化すると小さな幼虫が現れます。幼虫もジャコウアゲハの赤と黒の色を受け継いでいます。
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何度か脱皮を繰り返して大きくなって行きます。
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幼虫の最終段階になると口とお尻から糸を出して茎に自分の体を縛り付けます。蛹の状態になって風雨に曝されても飛ばされないようにするためです。
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このあと、最後の脱皮をして蛹になります。
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蛹になって2週間ほどすると色が灰色になります。これは羽化直前の状態です。
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蛹の上の部分が割れて羽化が始まりました。朝7時52分のことでした。
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目もはっきりして触覚もピンと伸びました。生まれて初めて見る外の世界です。
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体が半分ほど出てきました。
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体が全部外に出ました。羽化が始まってからわずか1分です。
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8時14分、生まれて約20分経ちました。だいぶ蝶らしくなってきました。今回生まれたのは雄でした。
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生まれたては目も体もとても綺麗です。
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体が乾いて来ました。もう飛び立つ直前です。
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9時59分、生まれて2時間以上経過しました。翅を大きく広げました。
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10時18分、飛び立ちました! すぐ近くのサツキの木に飛び移りました。生まれてから2時間25分後です。
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この後、大きく羽ばたいて空高く飛び立ちました。近いうちにパートナーを見つけて子孫を残すことになるでしょう。こうして、最初の写真の状態にもどり蝶の輪廻が繰り返されます。
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