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寺家のタマゴダケ [寺家(じけ)]

これまでもタマゴダケを見たことはありましたが、いずれも赤い茸の状態に成長したもので、なぜ「タマゴダケ」というのか分かりませんでした。それが今年の寺家にはたくさんのタマゴダケが顔を出し、卵の状態から成熟した茸までをはっきり見届けることができました。今年の寺家のタマゴダケの様子をご紹介します。

これが卵の状態のタマゴダケです。両側の卵は小型の鶏卵くらいの大きさです。真ん中の卵は大きな鶏卵より大きくアヒルの卵くらいあります。これだけ見ると、とても茸になるとは想像できません。
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これは2箇の卵のうちの一個が割れて、中からタマゴダケが顔を出しています。
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ここでは3個の卵がそろって割れています。タマゴダケがみんなで顔を出しています。
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顔を出したタマゴダケはさらに成長して頭が現れました。
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その後もぐんぐん大きくなり、柄の部分が伸びて茸の形になっていきます。
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これはほとんど成長した状態です。でもまだ卵の殻が柄の根元に残っています。
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見事な形に成長したタマゴダケです。
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さらに傘が大きく開き少し上向きになりました。
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傘の裏には黄色いひだがありとても綺麗です。
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ここでは卵の状態から成長した茸までを同時に見ることができます。
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初めてタマゴダケを見たときは、ベニテングダケに似ており、とても食用になるとは思えませんでした。でも後で調べて見ると食用になる茸だそうです。外見では余り食指が動きませんが、この写真を撮った次の日に行ってみると、傘が開いたタマゴダケはなくなっていました。誰かが食べるために持って行ったのかもしれません。

寺家のツリフネソウ [寺家(じけ)]

私はこれまでツリフネソウを見たことがありませんでしたが、他の人から「寺家の大池の奥にツリフネソウが咲いているよ」と教えられて行ってみました。ここは何度も通った道筋にありました。大池のフェンスの内側でしたので見落としていました。
こんな感じで沢山咲いています。この奥には黄色いツリフネソウ(キツリフネ)も咲いています。
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ツリフネソウとはよく付けたものです。茎が伸びて花を吊るしています。花の形は釣り船のようにも見えます。漢字では釣舟草あるいは吊舟草と書くようです。
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たいていの花は萼の付け根部分(距というそうです)から茎につながっていますが、この花は距の部分はクルンと丸まっています。茎は花びらにつながっています。不思議な構造です。
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昨日の雨に濡れて水滴がついていました。
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花びらの中を覗き込むと大きな魚が口を開けているようにも見えます。
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キツリフネも同じように吊るされていますが、距の部分は渦を巻いていません。
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こちらの花の中も綺麗です。
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アマガエルもツリフネソウの枝につかまって花見をしているようです。
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キツリフネにはセスジツユムシでしょうか、こちらも花見をしているようです。
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ツリフネソウは見ているだけで想像力が働きます。森の中を自由に飛びまわる飛行船のようにも見えますし、熱帯の海をゆったりと泳ぎ回るイカの仲間のコブシメのようにも思えます。
寺家の野草の群生地がまた一つ増えました。来年も楽しみです。

カラスウリの開花 [寺家(じけ)]

もうカラスウリの花はほとんど咲き終わり、実が成長し赤く熟するのを待っている状態です。
今年の夏は沢山のカラスウリの花が咲きました。カラスウリの開花の様子を中心に、蕾から実生までをまとめてみました。

これは小さな蕾です。
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よく見ると、カラスウリの縞模様にそっくりの模様がついています。
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蕾が割れて咲き始めました。
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開花準備完了です。あとは夜が来るのを待つだけです。
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いま午後6時7分です。日が沈んであたりが薄暗くなると、蕾が伸びを始めます。
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6時17分です。糸がほぐれ出しました。
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6時19分、わずか2分でこんなに糸がほぐれました。
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6時23分、さらに糸が大きくほぐれてきました。
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6時27分、花の全貌が見え始めました。
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6時37分、花が全開になりました。夜になってスズメガがいっぱい飛んできてくれるのを待っています。
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7時7分、花がそっくり返ってしまいました。
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ところで、カラスウリの花には雄花と雌花があります。これは雄花の蕾です。付け根がすっきりしています。
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これは雌花の蕾です。付け根にはカラスウリに成長する塊があります。
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これは雄花の全開状態です。
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これが雌花の全開です。雄花とは花芯の形が違いますし、糸も少ないようです。
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こうして纏まって咲いていますが、雄花どうし、雌花どうし集まっています。雄株と雌株にそれぞれ雄花、雌花が咲くからです。でも、見ると雄株が圧倒的に多く、雌株は少ないです。
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花が終わって数日すると、花の付け根の塊が大きくなり、カラスウリとして成長します。
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いま現在、ほとんどカラスウリの大きさに成長して赤く熟するのを待っている状態です。
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これは去年の写真ですが、赤くなるとカラスウリの存在が目立ちます。
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秋の青空に映えるカラスウリはとても綺麗です。
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こうして毎年、季節の移ろいを教えてくれるカラスウリは見ているだけで楽しいです。


寺家のナンバンギセル [寺家(じけ)]

寺家で珍しいナンバンギセルを見つけました。ススキなどの根に寄生して成長する寄生植物です。茎と花の形が船員のマドロスパイプに似ていることからこの名が付いたようです。でも日本に古くからある植物らしく、万葉集には思草(オモイグサ)という優雅な名前で登場しているそうです。寺家のナンバンギセルをご紹介します。

これがナンバンギセルの花です。
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この花と茎の形がマドロスパイプに似ていることからナンバンギセル(南蛮煙管)という名前になったようです。
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とても綺麗な花です。
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花の中には黄色いめしべが見えます。
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もうちょっと奥のほうまで見てみました。
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6-7本集まって咲いています。背丈は15センチほどです。
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今がちょうど見ごろです。
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開花している2輪を前から撮影しました。
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こんな感じの茂みの中に隠れて咲いています。茂みをかき分けてみないと見つかりません。
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これは蕾です。もうすぐ咲きそうです。
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秋来ぬと目にはさやかに・・・ [寺家(じけ)]

今日は立秋、でも暑い日が続いています。
寺家の入口からパノラマで撮りました。夏空が広がっています。左のこんもりした杜が熊野神社です。下に鳥居があり、階段を登りきったところに本殿の社があります。その手前の田圃は熊野谷戸です。右側の田圃が山田谷戸です。山田八戸ではホタルが出ます。5月末から6月中旬にかけてゲンジボタル、6月末から7月上旬にヘイケボタルが現れます。今年も現れました。もっとも、ホタルの数より明らかに見物人の数のほうが多かったですが・・・。
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こんな夏景色ですが、注意深く見て歩くといろいろな秋の気配がします。季節は確実に秋に向かって進んでいます。

これは三輪町の畑のそばで見つけた数珠玉草です。もうしっかりと実がついています。
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これは家の近くの鴨志田中学のフェンス沿いに植えられているどんぐりの木です。実がついていますがまだ小さくて袴のほうが大きいです。揺りかごの中の赤ん坊という感じです。
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クリのイガもしっかり大きくなってきました。
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ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)もしっかり実がついてきました。まもなく濃い紫色に変わります。
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田圃の稲もしっかり成長し、早いものは稲穂が頭を垂れています。9月上旬には刈り入れできそうです。
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三輪町の森で変わったものを見つけました。バニラアイスクリームを容器から出して、木の幹にペタッとくっつけたような格好をしているキノコです。溶けだしているように見えます。直径は7~8cmくらいです。後でネット調べるとオシロイタケのようです。
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下の平らな部分をアップで撮影するとこのように小さな穴がたくさん開いています。ここから胞子を出すのでしょうか。
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シダの葉っぱが、森の木漏れ日の中でシルエットに浮かび上がっていました。
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昨日はお昼すぎまで土砂降りの雨でした。雨があがった寺家では、たくさんのアマガエルが我が意を得たりとばかりに飛び跳ねていました。アップで見ると可愛い顔をしています。手足もとても可愛いです。
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大池にいると、バサバサと羽音がして少し大型の野鳥が二羽飛んで来ました。そのうちの一羽が目の前の枝に止まりました。なんとゴイサギの幼鳥でした。親鳥の羽色とは全く違いますが、幼さの残るゴイサギを飽きずに眺めました。
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これは残念なお知らせです。以前のブログ「アケビの実よ、大きくなれ」でお見せしました庭のアケビのその後です。下の写真のように部分的に青くなってきましたので、熟するのには少し早すぎるなと思っていました。しかし、青くなったアケビの実は次々に落ちてしまいました。病気によるものなのか、虫にやられたのか分かりませんが、いずれにしろ全滅しました。残念です。
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暑い暑いと言いながらも、季節は秋に向かっています。

寺家の夏 [寺家(じけ)]

暑いですねえ。いま、寺家も夏真っ盛りです。稲は青々と生長しています。もうすぐ稲穂が出てきます。緑の田圃はいつまで見ていても飽きることがありません。もう赤とんぼ(アキアカネ)も飛んでいます。時折、アオサギが舞い降りてくることもあります。カルガモの一家はすっかり居ついてしまいました。
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この田圃の横の道を歩いていると、ふるさとの森入り口のベンチの上になぜかチェロがおいてありました。持ち主は近くにはいません。でも、きっとこの近所でチェロの練習をするつもりで持ってきたのでしょう。
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毎年この季節になると、寺家のヤマユリが楽しみです。自生しているヤマユリですので、寺家の藪の中に点在しています。花のたくさんついた大きな株を見つけると嬉しくなります。このヤマユリはちょうど見ごろです。
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これもたくさんの花をつけています。明日には満開になりそうです。
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ヤマユリのように派手ではありませんがヌスビトハギが藪の中にひっそりと咲いています。綺麗な花です。
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人に教えられて初めて見ましたが、これはコマツナギの花です。とても小さな花ですが、こうして拡大してみると、葛の花にそっくりです。
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ヤマホトトギスを見つけました。小さいけれどもとても複雑な構造の花です。自然の造形の美に感激しました。
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ハナイカダがどうなっているか見に行きました。葉の一枚いちまいに黒光りする実がしっかりと乗っていました。
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ヒヨドリバナはあちこちに咲いています。
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ハナウドも真っ盛りです。
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元気なのは植物だけではありません。昆虫や野鳥も元気です。カラスアゲハは湧水の近くに止まっていました。久しぶりに見たような気がします。
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カワセミも今年生まれた幼鳥が元気に飛び回っています。大池で4羽飛んでいましたが、そのうちの3羽が同じ枝に止まりました。
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そのうちの1羽が別の枝に止まりました。
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このカワセミの行動を動画でご覧ください。カワセミも朝はまずトイレに行って、ラジオ体操してから一日が始まるようです。


このように寺家の夏はいろいろな花々が咲き乱れ、動物や昆虫も暑さに負けず一生懸命活動しています。こういうのを見ていると、自分も元気を貰えます。そして頑張る気持ちが生まれてきます。ありがたいことです。

寺家のカイツブリ [寺家(じけ)]

今年も寺家の大池でカイツブリが子育てをしています。今年の子育ても平穏ではありませんでした。
5月に一度営巣して4個の卵を産みましたが、巣が大雨で流されてしまいました。
このため再び営巣してまた4個の卵を産みました。6月中旬にそのうちの2個が孵化しました。この時の動画です。1羽の親が卵を温め、もう1羽が2羽の雛のためにせっせと餌を運びます。


ところが、6月19日から20日にかけての台風4号の強風と大雨によって、未孵化の卵2個残っていた巣が流されてしまいました。

これは台風の翌日のカイツブリです。2羽の親鳥が雛を1羽ずつ背中に乗せていることもあれば、このように2羽の雛が1羽の親鳥の背中に乗っていることもありました。
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これは20日のカイツブリギャラリーです。雛は大丈夫だろうかと心配しながら多くの人が集まってきています。
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その2日後にはまた巣を作っていました。急ごしらえの巣ですから、まだ満足できる状態ではありませんが落ち着ける場所ができて一安心のようです。


昨日(6月27日)に大池に行ってみると、もう2羽の雛は親鳥の後を追って泳ぐことができるようになっていました。まだ餌は親鳥が取って来て与えていますが、見よう見まねで水に潜る練習も始めていました。


カイツブリの子育てを見ていると、その逞しさに元気を貰います。

寺家の紫陽花 [寺家(じけ)]

今朝、寺家を散歩しているとあちこちで紫陽花が咲いていました。種類もホンアジサイ、ガクアジサイ、カシワバアジサイなどが咲いていて、色も青、赤、ピンクなど様々です。今回は今朝撮影した寺家の紫陽花をご紹介します。

これは青いガクアジサイです。
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その花の中には小さな花の蕾がびっしり詰まっています。
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最初は全体がクリーム色ですが、咲き始めると青く変化していきます。
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これは昔からよく見かけるホンアジサイです。
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これはなんという種類か分かりませんが、クリーム色からピンク色に変わる綺麗な花です。
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一輪だけ拡大してみるとピンク色の花がびっしりと並んでいます。
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これも同じ種類でしょうか、色は少し赤が強いようです。
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これも拡大すると綺麗な花が並んでいます。
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これは青紫色の紫陽花です。
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花の内側を拡大しました。
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これは別の紫陽花の内側を拡大したものです。
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これはカシワバアジサイです。
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これは青いガクアジサイです。とても綺麗です。
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内側の花も開花しています。
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内側の花は複雑な構造をしています。
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これは自宅の庭の赤いガクアジサイです。
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この内側にも複雑で綺麗な花が密集しています。
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こうして紫陽花の花を並べてみると色も形も種類が豊富で、見ていてとても楽しいです。

寺家のキンラン、ギンラン [寺家(じけ)]

寺家の春も進みました。ここ数日は初夏のような陽気です。いろいろな花が咲き乱れています。とくに今の季節は寺家のあちらこちらでキンランとギンランが咲いています。キンランは黄色が目立つので、少し離れたところに咲いていても見つけることができます。

これはムジナ池の畔に咲いているキンランです。
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これは花がたくさんついています。背丈は20-30㎝ほどの小さな花ですが、花がとても綺麗です。
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花をアップで撮ると複雑な形をしています。
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キンランと同じような花ですが、白い花の咲くのはギンランです。キンランに比べると目立ちませんが、これも良く見ると綺麗な花です。それにしても、キンラン、ギンランとは良い名前を付けたものです。
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これはギンランのアップです。キンランに比べると花の形が少し細長いように見えます。
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寺家にもえびねランがありました。四種類ほどの色の違うエビネが咲いていました。これは黄色と白のエビネです。
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これは黄色のエビネです。これも綺麗です。
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ちょっと木立の奥まった中にイカリソウが楚々として咲いていました。野性の花はどれもあまり目立つことなく、ひっそりと咲いている感じがします。
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これはホウチャクソウの群生です。寺家ではたくさん咲いています。ところどころにこのように密集して咲いていることもあります。
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寺家にも大池の奥にハナイカダがありました。ハナイカダには雄株と雌株があるそうです。前回のブログに載せた薬師池公園のハナイカダは花芽がたくさんついていましたが、あれは雄花で、このハナイカダは雌株のようです。秋にはここに黒い実が付きます。
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ハナイカダに陽の光が当たって、花の影が葉っぱに投影されていました。その様子が面白かったので、葉っぱの裏から花のシルエットを撮りました。
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ムジナ池の横の杜若が開花しました。2-3日もすれば、たくさんの杜若が咲き乱れると思います。
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いま寺家は春の盛りといえます。森の中でも良く探すといろいろな花が見つかります。知らない花を見つけて後で調べて名前が分かると嬉しいものです。

寺家の四季 [寺家(じけ)]

これまでも寺家の四季折々の話題を書きましたが、春夏秋冬の写真を集めてデジブックでアルバムにしてみました。この一年の写真だけでなく数年前の写真も使っていますが、寺家の季節の移ろいをお楽しみいただければと思います。
「里山の自然に包まれて -寺家ふるさと村の四季-」というタイトルにしました。

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