早野の蝶々(Ⅱ) [早野]
前々回のブログでゴマダラチョウやコムラサキなどの早野の蝶々をご紹介しました。その後もいくつかの蝶に出会いましたので、続きを掲載します。
蝶博士のSさんに教えて貰っていろいろな蝶に出会いました。これは蝶になる前の幼虫です。私が見ると単に毛虫としか思えないのですが、Sさんが見るとこれはヒオドシチョウの前蛹(蛹になる直前の幼虫)だと分かるのですから凄いです。
二日後、同じ場所に行ってみるとあの幼虫は蛹になっていました。Sさんの話によるとヒオドシチョウの蛹には蜂の一種が寄生することが多く、うまく羽化できる可能性は20%くらいしかないそうです。自然界は厳しいです。
蛹になって2週間くらいすればヒオドシチョウが飛んで来るかもしれないというので、以前にコムラサキが飛んで来た樹液の出ているコナラの木のところに行きました。
しばらくすると、私は初めて見る蝶が私のカメラバックに止まりました。Sさんが、「これがヒオドシチョウだよ」と教えてくれました。よほど私のバックが気にいたのか、かなり近づいてカメラを向けても逃げません。ヒオドシチョウは緋縅蝶と書きますが、その色が緋縅の鎧に似ていることから来たようです。
翅の褄の部分は緋縅色と青色で縁どりされています。
上のヒオドシチョウはオスのようです。こちらはメスです。赤色が濃いです。
山の中や栗の花にはたくさんのテングチョウが飛んでいます。
横から見ると頭が尖っており、天狗の鼻のように見えることからこの名が付いたようです。
キタテハも飛んでいます。
写真を撮っていると、私のカメラのレンズにサトキマダラが飛んで来て止まりました。携帯電話で撮影しても一向に逃げません。
蛇の目の模様はクロヒカゲに似ていますが、翅の色が薄いのでこれはナミヒカゲです。
ツマグロヒョウモンも飛び回っています。これはメスです。
シジミチョウもいろいろいます。これはミズイロオナガシジミです。
とても綺麗なウラナミアカシジミです。
これはアカシジミです。
ミドリシジミも飛び始めました。まだ残念ながら翅を広げた状態が撮れていません。
これは良く見かけるルリシジミです。
シジミ類はどの蝶もなかなか翅を開いてくれませんが、このルリシジミは開いた状態で撮影できました。
これは蝶ではなく、蛾です。遠くから見るとモンシロチョウが乱舞しているように見えたのですが、近づいて撮影すると触覚が蝶とは違います。キアシドクガのようです。毒蛾といっても毒はないそうです。
これはどう見てもジャコウアゲハのメスですね。ところが違うのです。じつはこれはアゲハモドキという蛾の一種です。ジャコウアゲハに擬態しているのだそうです。ジャコウアゲハは体に毒を持っているため鳥などに襲われにくいので、この蛾はジャコウアゲハに擬態してわが身を守っているようです。それにしても、よくこれだけ本物そっくりに化けられるものです。
でも、拡大して触覚を見ると蝶ではなく、蛾であることが分かります。自然界にはいろいろな擬態がありますが、どれも自然の複雑な造形に脱帽するばかりです。
まだいろいろな蝶や蛾が飛んでいますが、なかなか止まってくれないのでうまく撮れない場合も多いです。これからも蝶々を追いかけ続けたいと思います。
蝶博士のSさんに教えて貰っていろいろな蝶に出会いました。これは蝶になる前の幼虫です。私が見ると単に毛虫としか思えないのですが、Sさんが見るとこれはヒオドシチョウの前蛹(蛹になる直前の幼虫)だと分かるのですから凄いです。
二日後、同じ場所に行ってみるとあの幼虫は蛹になっていました。Sさんの話によるとヒオドシチョウの蛹には蜂の一種が寄生することが多く、うまく羽化できる可能性は20%くらいしかないそうです。自然界は厳しいです。
蛹になって2週間くらいすればヒオドシチョウが飛んで来るかもしれないというので、以前にコムラサキが飛んで来た樹液の出ているコナラの木のところに行きました。
しばらくすると、私は初めて見る蝶が私のカメラバックに止まりました。Sさんが、「これがヒオドシチョウだよ」と教えてくれました。よほど私のバックが気にいたのか、かなり近づいてカメラを向けても逃げません。ヒオドシチョウは緋縅蝶と書きますが、その色が緋縅の鎧に似ていることから来たようです。
翅の褄の部分は緋縅色と青色で縁どりされています。
上のヒオドシチョウはオスのようです。こちらはメスです。赤色が濃いです。
山の中や栗の花にはたくさんのテングチョウが飛んでいます。
横から見ると頭が尖っており、天狗の鼻のように見えることからこの名が付いたようです。
キタテハも飛んでいます。
写真を撮っていると、私のカメラのレンズにサトキマダラが飛んで来て止まりました。携帯電話で撮影しても一向に逃げません。
蛇の目の模様はクロヒカゲに似ていますが、翅の色が薄いのでこれはナミヒカゲです。
ツマグロヒョウモンも飛び回っています。これはメスです。
シジミチョウもいろいろいます。これはミズイロオナガシジミです。
とても綺麗なウラナミアカシジミです。
これはアカシジミです。
ミドリシジミも飛び始めました。まだ残念ながら翅を広げた状態が撮れていません。
これは良く見かけるルリシジミです。
シジミ類はどの蝶もなかなか翅を開いてくれませんが、このルリシジミは開いた状態で撮影できました。
これは蝶ではなく、蛾です。遠くから見るとモンシロチョウが乱舞しているように見えたのですが、近づいて撮影すると触覚が蝶とは違います。キアシドクガのようです。毒蛾といっても毒はないそうです。
これはどう見てもジャコウアゲハのメスですね。ところが違うのです。じつはこれはアゲハモドキという蛾の一種です。ジャコウアゲハに擬態しているのだそうです。ジャコウアゲハは体に毒を持っているため鳥などに襲われにくいので、この蛾はジャコウアゲハに擬態してわが身を守っているようです。それにしても、よくこれだけ本物そっくりに化けられるものです。
でも、拡大して触覚を見ると蝶ではなく、蛾であることが分かります。自然界にはいろいろな擬態がありますが、どれも自然の複雑な造形に脱帽するばかりです。
まだいろいろな蝶や蛾が飛んでいますが、なかなか止まってくれないのでうまく撮れない場合も多いです。これからも蝶々を追いかけ続けたいと思います。
2014-06-11 08:00
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コメント(11)
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身近に蝶博士がいらっしゃるなんて
うらやましいです。 (^^♪ ドレモ キレイ♪
by チングルマ (2014-06-11 11:06)
今の時期に野生の蝶類がこれだけ見られるとは驚きです
by セイミー (2014-06-11 15:09)
すごい!!
我が家では・・今カブト虫の幼虫が孵化しようとしてます。
どうしよう〜^^;
by hatumi30331 (2014-06-11 16:13)
瑠璃シジミ、綺麗な蝶々ですね!!
by 風来鶏 (2014-06-11 16:44)
こんにちは^^
素晴らしいですね~これだけ沢山の種類の蝶&蛾
我が家にはシジミチョウと偶にナミアゲハ、アオスジアゲハも偶に・・・
その程度ですよ。
by mimimomo (2014-06-11 17:50)
これだけの蝶を撮るのって凄いですね。
by mamii (2014-06-11 20:40)
たくさんのnice!とコメントありがとうございます。
チングルマさん、そうですね、近くに蝶博士がいるといろいろ質問できるので有難いです。
セイミーさん、早野にはたくさんの種類の蝶々が飛び回っていて楽しいですよ。
hatumi30331さん、自宅でカブトムシが孵化するのですか、すごいですね。楽しみですね。
風来鶏さん、シジミ類は翅を広げるととても綺麗なものが多いですが、なかなか広げてくれません。
mimimomoさん、早野に行けばいろいろいますが、家の近所ではアゲハチョウとかモンシロチョウくらいしか見かけませんね。
mamiiさん、蝶博士がいろいろ教えてくれるおかげでこれだけ撮れました。一人だと見落としてしまいます。
by GGI (2014-06-12 08:07)
短い期間にいろいろな種類の蝶を撮影され驚きです。飛び回っていて撮影しずらいと思いますが、どれも鮮明に撮れていますね。あなたも立派な蝶博士ですね。
by 六日のアヤメ (2014-06-12 17:56)
六日のアヤメさん、蝶博士の知識と経験はすごいですよ。飛んでいる蝶を見て、あれは〇〇だと分かるのですから。私などせいぜいアゲハチョウとモンキチョウくらいです。モンシロチョウは似たようななのがいろいろな種類があって分かりません(笑)
by GGI (2014-06-13 10:23)
虫大好きなので、色々見れるのっていいですね。
蝶と蛾の違い、分かっていても、一見見分けが付けにくいものも
いるんですね。
by youzi (2014-06-15 21:20)
youziさん、蝶も蛾も種類が多いですね。私が名前を言えるのはほんのわずかです。名前がわからなくても、見ていると楽しいですね。
by GGI (2014-06-16 07:46)