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カワセミダイナミックス [寺家(じけ)]

野鳥の動きはそれぞれ特徴があり、見ていて楽しいものです。今回はその中からカワセミのダイナミックな動きを集めてみました。カワセミ三題話です。

まずは、「カワセミのザリガニ踊り食い」です。早野の中の谷池で見たカワセミがザリガニを丸呑みするシーンです。2月の大雪の数日後のことでした。
雪を背景にしたカワセミを撮影していると、ドボンと水に潜ってザリガニを捕まえてきました。ザリガニとしては小さめですが、カワセミの大きさを考えると大きなサイズです。人が特大サイズの伊勢海老を食べるようなものです。
以下、カワセミの様子をご覧ください。

(カワセミ)「ザリガニ捕まえたぞ~!」
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(カワセミ)「おっとっとっと、落っこちそう!上向かなくては」
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凍てついた寺家にも春はそこまで [寺家(じけ)]

この冬は寺家でもたいへん冷え込みました。12月からこれまで凍てつく日が多かったのですが、やっと春らしくなってきました。この冬の冷え込みと最近の様子をまとめてみました。

年の瀬は冷え込みました。寺家に行くとあちこちで霜が降りていました。草も落ち葉も白く染まっています。
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陽が上って来ると霜はみるみる融けていきます。
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寺家のフクロウ [寺家(じけ)]

前回の「早野のノスリ」に続いて今回も鳥の話題です。寺家で見かけたフクロウについてです。

ムジナ池の上の尾根道を歩いていると、何か大き目の鳥が飛んできて木に止まるのが見えました。最初はカラスかと思いました。でも双眼鏡で覗いてみると茶色っぽい鳥です。またノスリかなと思って写真に撮って拡大してみると、なんとフクロウなのです。
寺家にフクロウがいるとは聞いていましたが、昼間からフクロウに出会えると思っていませんので驚きました。

この写真の奥の木(50mくらい離れている)に止まっていました。
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これが今回出会ったフクロウです。午前10時ころでした。フクロウにとってはいちばん眠い時刻なのでしょう。ずっと目を閉じたままでした。
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晩秋から初冬への移ろい [寺家(じけ)]

いま寺家では紅葉も散って、晩秋から冬に向かっています。そんな季節の移ろいを寺家とその周辺で拾ってみました。

ムジナ池から大池に行く途中の農道から谷戸の小山を見ると、だいぶ木の葉が落ちて木の隙間が多くなりました。寂しくなりますが、野鳥が見やすくなるという意味では嬉しいことです。
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田圃のあちこちで、もみ殻や雑草を燃やす煙が立ち上っています。自然のものを燃やす匂いは不快ではありませんし、むしろ子供のころを思い出して懐かしい感じがします。
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寺家の紅葉 [寺家(じけ)]

寺家の秋も終わりに近づき、冬がそこまで来ています。紅葉が綺麗です。今回はそんな寺家の様子をご紹介します。

これは「寺家ふるさと村」のバス停から見た山田谷戸(正面)と熊野谷戸(左手)の様子です。山田谷戸の周りの小山の木々が茶色く色づきました。左に小さく熊野神社の鳥居が見えます。
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熊野神社の周りの桜の葉もだいぶ散りました。鳥居の下から見上げると、これまで桜の葉に遮られていた神社の本殿が見えるようになりました。
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熊野谷戸を進んだところにモミジ林があります。ちょうど見ごろに色づきました。
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山田谷戸の水車小屋のドウダンツツジも真っ赤に色づきました。
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水車小屋の奥の山道に入ると、綺麗な赤い実が沢山生っていました。イイギリ(飯桐)の実です。青空に映えていました。
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さらに奥に進むと、ヒッツキムシ(オナモミ)が赤く色付いていました。オナモミは秋になると緑色から茶色に変化するものと思っていましたが、茶色になる前に赤くなるようです。
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青山亭の紅葉も綺麗です。これは青山亭の四阿(あずまや)一層楼から見た紅葉です。
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別の日、この一層楼でトルコから来た陶芸家が青い陶器の展示を行っていました。紅葉の庭にブルーの焼き物がとても綺麗です。
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青山亭の前の庭では陶器に赤や黄色のモミジの葉が飾られていました。
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青山亭の入り口にある灯篭にかかるモミジは一部が赤く紅葉していましたが、まだ緑の葉が残っていました。そこに光のスポットライトが当たって輝いていました。
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青山亭の庭には沢山のモミジの木が植えられており、今が紅葉の見ごろです。
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四季の家の駐車場の横のモミジは1本の木なのに、いろいろな色の葉が混在しとても綺麗です。赤、ピンクっぽい赤、オレンジ色、黄緑、黄色、緑などの葉が混じっています。
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大池に行くと一部が紅葉し、黄色と緑の葉が水面に映っていました。青空と白い雲の写り込みも一緒に撮影しました。画像処理してこれらを強調しました。絵画のようになりました。
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また別の日、前日から降っていた雨が上がり、明るい太陽に照らされてあちこちから靄が立ち込めていました。これは靄の立ち込めた大池です。
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大池の奥の木影から漏れる光芒も綺麗でした。
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寺家は晩秋を迎えて最後の輝きを見せています。もうすぐ木枯らしとともに寒い冬がやってきます。でも、それとともにいろいろな野鳥もやってきます。冬には冬の楽しみが待っています。

寺家とその周辺の秋(Ⅱ) [寺家(じけ)]

今年の秋はいつまでも暑さが続いたり、大きな台風が襲ったりして、例年のような静かな秋というわけには行きません。それでも季節は確実に進み、一歩一歩冬に向かっています。
寺家の秋も進みました。最近の寺家とその周辺の秋をお伝えします。

寺家からすぐ近い山の中でトリカブトの花が咲いていました。猛毒のトリカブトがこんな身近なところに自生しているとは知りませんでした。トリカブトはその根だけでなく、花や茎にも毒があるそうですが、こうして写真に撮ってみると毒花とは思えないほど可憐です。
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ミズヒキには赤い花だけでなく、白い花のギンミズヒキ、黄色い花のキンミズヒキがありますが、やはり赤いミズヒキがいちばん多く咲いています。とても小さな花ですが、こうしてアップで見ると綺麗な花です。
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寺家ではあちこちの湿地でミゾソバがたくさん咲いています。赤いミゾソバは何度かアップしましたが、白いミゾソバもあります。
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これは変わった形の花です。イヌショウマです。たくさん見かけました。
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寺家からほど近い町田の高蔵寺の庭には萩が綺麗に咲きました。
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寺家の谷戸の奥でひっつきむし(オオオナモミ)を久しぶりに見つけました。子供のころ、これを投げ合って衣服にくっつけて遊んだものです。いまの子供に見せても「何これ?」という感じでしょうね。
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寺家の山奥で小さな花を見つけました。オオイヌノフグリより少し大きめの花です。アップで撮るとこんな小さな花も精巧に作られています。自然の造影美に脱帽です。ネットで調べたら、コフウロ(小風露)のようです。
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寺家にマヤランが咲いています。とても珍しいです。結構長い期間咲いています。
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ヒヨドリジョウゴの実が赤く色付き始めました。直径1センチほどの小さな実です。
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寺家の森の中で頭上を見上げるとアケビの実がなっていました。もう種が飛び出してしまった(あるいは野鳥に食べられた)ものもありますが、皮の部分は天ぷらにしたら美味しそうです。
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寺家の隣の三輪町の山奥に入ると、アキノギンリョウソウ(秋の銀竜草)が顔を出していました。別名幽霊茸とも呼ばれています。
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綺麗な白いキノコです。でも、これは日本で一番毒性の強いキノコ、ドクツルタケです。欧米では死の天使(destroying angel)と恐れられているそうです。これまでテングダケが一番の猛毒キノコかと思っていましたが、もっと強い毒キノコがあるのですね。
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一時期、雀の減少が話題になっていましたが、最近また増えているように思えます。とくにこの季節は餌が豊富で、集団で飛び回っています。やっと集団の写真が撮れました。
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雀の集団を見て、私が中国駐在中に聞いた面白い話を思い出しました。中国の文革のころの食糧難に喘ぐ農民が集団で雀を捉える話です。農民は相談して雀の止まりそうな場所に分散して待機します。雀の集団を見つけたグループは、鐘と太鼓の音で雀を脅して飛び立たせます。雀の集団が飛んで行った先には別の農民グループがいて、彼らも鐘と太鼓を打ちならします。雀というのは連続して5分くらいしか飛べないそうです。このため、どこへ行っても鐘と太鼓で脅された雀はヘトヘトになって飛べなくなり、ポロポロと地面に落ちてきます。農民はそれを手で拾って袋に詰め込みます。こうして沢山の雀が捕まえられたそうです。最初この話を聞いた時、「よく出来た話だけど、眉唾くさいなあ」と思いました。ところが、中国で生まれ18歳まで中国に住んでいたという日本人が私と同じ会社に勤めていて、彼自身の口から「私も雀狩りに参加しました」というのを聞いて信じざるを得なくなりました。

話題は変わります。寺家の谷戸に案山子が登場しました。この案山子どこかで見たようだと思ってよく見ると、マイケルジャクソンをモデルにしているようです。
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蜘蛛が独り言で、「なんだ~? 信号は赤か青か? 俺はどの信号を見ればいいんだよ~???」と言っている感じの写真を撮りました。太陽光を受けて光っている蜘蛛の巣の向こうにある葉っぱが、たまたま緑色、黄色、赤色、などに輝いていました。蜘蛛の巣にピントを合わせ、葉っぱをぼかした結果こうなりました。
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アカボシゴマダラの翅の部分をアップで撮影しました。黒い翅にくっきりと赤い斑点が見えます。
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ホシホウジャク(星蜂雀)が花の蜜を求めて飛び回っています。空中でホバリングしながらストローのような長い口を伸ばして上手に蜜を吸っています。
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蜜を吸い終わって花から離れると、このストロー状の口はクルクルと丸まって渦巻状になります。見ていてとても面白いです。
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三輪町の畑の脇に猫じゃらし(エノコログサ)が沢山あって逆光に輝いていました。
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寺家の夕焼けが綺麗な日がありました。赤く焼けた雲が空高く伸びていました。夕焼けを強調するように画像処理してみました。油絵調の写真になりました。
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秋はいろいろな花や木の実、キノコ、蝶々、昆虫などが豊富に見られます。寺家とその周辺を歩くと、毎回目新しいものに出会えます。冬が来るとそれらが少なくなりますので、今のうちにいろいろな出会いを求めて歩き回っています。

寺家とその周辺の生き物たち [寺家(じけ)]

前回のブログで寺家とその周辺で見かけた植物をご紹介しましたが、今回は生き物たちをご覧下さい。

最近、いろいろな蝶々が飛び回っています。冬が来る前に最後の子孫を残そうとしているように思えます。
これはヒメアカタテハです。コスモスの間を飛び回っていました。
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ツマグロヒョウモンをよく見かけます。とくにメスが多いです。これはアザミに止まるツマグロヒョウモンのオス(上)とメス(下)です。
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カラスアゲハもよく飛んでいます。翅の一部を拡大して撮ると銀河の爆発のような模様が見えます。
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ワレモコウ(吾亦紅)の花に赤とんぼが止まっていました。秋だというのに、まだナツアカネが飛んでいました。
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何年かぶりにイトトンボに遭遇しました。アオイトトンボのようです。こどもの頃は沼地に行くとたくさんいましたが、最近はめったに見かけません。
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今年はなぜかスズメバチが多いようです。寺家を歩いていると体のすぐ近くを飛び回ります。身近にも二人ほど刺された人がいます。これはノダケに止まるスズメバチです。
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コナラの木の周りにスズメバチが飛び回っているので、近づいてみると木の洞の中に巣を作っているようです。怖いもの見たさで1mくらいまで近づいて撮影しました。今にして思えば、よく刺されないで済んだものです。
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小さなカマキリを見つけました。まだ子供だと思いますが、レンズを向けると一人前にファイティングポーズを取りました。
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寺家にはカメムシもいろいろいます。これはアカスジキンカメムシです。上が幼虫で下が成虫です。全く違った種類に見えます。
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カメムシは大きくなるにつれて、ずいぶん色がかわるようです。これはキバラヘリカメムシです。上が幼虫で下が成虫です。成虫は背中が黒くなります。
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ところが、羽化したてはこんな色です。これがどのような経過を辿って黒くなっていくのか、不思議です。
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これはエサキモンキツノカメムシです。背中のハートマークが特徴です。
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寺家の大池の奥の藪の中にゴイサギが止まっていました。魚を狙うでもなく、じっとしています。でもよく見ると、瞼が重いのです。いかにも眠そう。瞼を閉じたり開けたり、半開きにしたりしていました。ゴイサギの瞼は下から上に閉じるのですね。
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陽が西に傾きかけると、送電線の鉄塔にムクドリがぞくぞくと集まって来ました。居心地いいのですかね?
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森の中を歩いていると目の前を小鳥が這いずるようにして逃げました。近寄ってみるとエナガのようです。まだ飛べないのに巣から落ちたのか、どこか怪我でもしているのか分かりませんが、飛ぶことができないようです。そのうちに森の藪の中に隠れてしまいました。蛇にでも襲われなければいいのですが。エナガは目がとても可愛いいです。
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以前NHKテレビで恩田川のカワセミの子育ての放映をしていました。その情報を提供したYさんら恩田川の鳥仲間の人達と知り合いになれました。恩田川でいろいろ説明をしてもらいました。恩田川のカワセミは名前がついているそうです。例えば、都橋の近くにいたメスはハルミちゃん(都はるみから)などです。でもこのカワセミはまだ幼鳥でオスかメスかわからないので、名前が決まっていないそうです。さ~て、だれがゴッドファーザー(あるいはマザー)になるのか楽しみです。
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今年大池で生まれた牛蛙のオタマジャクシに、手が出て足が出ました。でもまだしっぽはくっついたままです。顔だけは一人前の面構えをしています。
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寺家を歩くと色々な動植物に出会えます。それらは季節によって変わりますので、季節の判断基準になります。でもそれはカレンダーの日付とは違って、その年の暑さ寒さによって変わります。人も生き物ですから、カレンダーの日付より動植物の知らせてくれる季節のほうが実感に合っています。

寺家とその周辺の秋 [寺家(じけ)]

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、お彼岸を過ぎるとめっきり涼しくなり、過ごしやすくなりました。どこからともなく、金木犀の香りが漂ってきます。春の沈丁花と秋の金木犀は香りで季節を告げてくれます。

寺家や早野でもあちこちで秋の風情が漂っています。今日はそんな秋の情景をお伝えします。

9月19日には中秋の名月が綺麗に見えました。しかも完全な満月になる時刻が、今年は20時13分という都合の良い時間帯になりました。カメラのレンズを2400ミリ相当にしてその時間の月を狙いました。ちょうど画面いっぱいに月が写りました。心なしか、今年の満月は本当にまんまるく感じられます。
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雨の多い台風も通過しました。台風が過ぎ去ったあとには綺麗な夕焼け空が見えました。
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寺家やその周辺を歩くと、いろいろな秋の動植物に出会えます。その中から今回は植物だけを選んでみました。
これは寺家の森の中に自生しているムラサキシキブの実です。だいぶ紫色が濃くなっていました。
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毎年同じところに顔を出すツルニンジン(別名:ジイソブ)も綺麗に咲きました。
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大池の奥ではツリフネソウも見頃を迎えています。
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紫色だけではなく、黄色のツリフネソウ(キツリフネ)も咲いています。
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今年もタマゴダケがたくさん顔を出しました。でも残念なことにすぐ誰かに持っていかれてしまいました。食べると美味しいという話が広まってしまったようです。
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寺家の森の脇にはミゾソバも咲いています。とても小さな花ですが、こうして拡大してみるとピンクのグラデーションが綺麗な花です。
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早野の炭焼小屋のそばの彼岸花も綺麗に咲きました。
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ここには白い彼岸花も咲いています。
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早野の近くの下麻生の農家の梨畑には彼岸花が群生しています。500㎡くらいある農地いっぱいに真っ赤な花が咲いています。
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その中の1輪を狙って望遠レンズで撮影すると、真っ赤なバックに彼岸花の真っ赤な花が浮かび上がります。
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寺家ではもう半分以上の田んぼで稲刈りが終わりました。この田んぼでは鎌で刈り取りしています。いまどき鎌で刈り取りですかと思いましたが、刈り取り機を入れる場所を確保するため刈り取っていたのでした。納得です。
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最近の刈り取り機は刈り取りだけではなく、脱穀も同時にこなします。脱穀したあとの稲藁だけがポーンと放り出されます。見ているだけで楽しくなります。


寺家の秋はこれからさらに深まります。涼しいところへ避難していた野鳥の声も少しずつ聞こえるようになってきました。それと同時にセミの声が殆ど聞こえなくなりました。嬉しいような寂しいような、複雑な気持ちになります。

寺家の雨 [寺家(じけ)]

台風18号が通過してからは、寺家も爽やかな秋空が続いています。でもそれ以前は雨続きでした。雨もまた風情があります。普段見慣れない情景が見られます。今回は雨の寺家の様子をお伝えします。

朝まで降っていた雨が上がったので寺家に出かけました。でも、しばらくしたら突然大粒の雨が降って来ました。驟雨というのでしょうか。幸いに傘は持って出ましたが、それでも膝から下はびしょ濡れです。そんな中、散歩している人がいました。足元は雨のしぶきで靄のようになっています。でも雨の中の散歩は雰囲気があります。
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今年の台風18号は、その前日から雨が強く降っていました。寺家の大池にはカイツブリも見当たらず、どこかに避難しているようです。
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雨が降ったり晴れたりの変わりやすい天気でしたので、傘を持たずに出かけてきて大慌ての人もいます。
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でもそのうちに雨も小降りになり、陽が射し始めました。
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雨の量は結構たくさんでした。収穫間近の田圃もこのように水浸しになってしまいました。実った稲がどうなるのか心配でしたが、台風が去った後は水も引いて、無事に稲刈りを済ませることができたようです。
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女郎蜘蛛の巣にも水玉がついていました。
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これは他の蜘蛛の巣です。雨の水玉が真珠玉のようにきれいです。
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彼岸花にも水滴がたくさん付きました。
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雨が上がると、みんなホッとして散歩やジョギングに出かけます。雨上がりのこんな情景が好きです。
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まだ道路が濡れているところに陽が差し始めると、散歩している二人の姿もシルエットに浮かび上がります。カラーで撮影したつもりがモノクロ写真のようになりました。私の好きな雰囲気です。
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青空の寺家はもちろん清々しくて気持ちいいですが、雨の寺家もまた良いものです。

寺家とその周辺で最近見かけた動植物(Ⅱ) [寺家(じけ)]

この一月ほどの間に寺家や早野などで出会った動植物をご紹介します。

寺家の森の中で珍しい青い蜂を見つけました。オオセイボウ(大青蜂)です。とても綺麗な蜂です。初めて見ました。
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森の中ではヤマホトトギスの蜜を吸いに蜂が来ていました。その背中にはヤマホトトギスの雄蕊がしっかりプリントされています。
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鶴見川の土手で、ハグロトンボを数十年ぶりに見たような気がします。
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寺家の田圃にアメンボウが沢山群がっていました。でもよく見ると、日当りを避けて木の枝の日陰の部分にだけ集まっています。彼らにも直射日光は辛いのですね。
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もうコスモスが咲いています。ヒメアカタテハが一生懸命蜜を吸っていました。
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今年はアカボシゴマダラをよく見かけます。中国原産の蝶のようです。
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アカボシゴマダラの幼虫です。トゲトゲのある角を持った怖い外見の割には、よく見ると可愛い顔をしています。
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これは珍しい冬虫夏草です。寺家で茸などを専門に撮影しているNさんに教えて貰いました。直径1センチ足らずの小さい茸です。蜘蛛にキノコの胞子が付着して、蜘蛛を栄養にして育ちました。写真の左下に蜘蛛の足が見えています。冬虫夏草はいろいろな虫にいろいろな茸が寄生するので非常に種類が多いそうです。冬虫夏草というのは漢方薬の材料くらいの知識しか無かったのですが、初めて現物を見ました。
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三輪町の田んぼの脇の枯れた棕櫚の葉の上に大きなアマガエルが止まっていました。稲の成長を見守っているのでしょうか。
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鶴見川の対岸に2羽のカワセミが止まっていました。見ると左側のカワセミがしきりに頭を下げているのです。右側のメスは威張った様子です。まるで浮気がばれてご主人が奥さんに平謝りしているようで、見ていて笑ってしまいました。
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これも鶴見川で見かけたゴイサギの幼鳥です。まだ白い斑点のあるホシゴイと呼ばれるものです。今年生まれたのでしょうか。精悍な顔つきをしています。
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鶴見川に羽の一部が白い鳥が飛んでいました。近づいてみると普通のカラスです。おかしいなと思って見ていると飛び上がりました。なんと羽が白いカラスだったのです。
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寺家の大池のカイツブリの雛は3羽とも元気に育っています。もう親鳥と殆ど同じ大きさです。こうして父子4羽が揃うのはめったに見られなくなりました。
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今年も三輪町の豆柿(直径2センチほどのミニ柿)がびっしりと実を付けています。よく熟した豆柿はぶどうと同じように指で押すと中身がツルンと出てきます。味は熟した柿そのものです。
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早野の民家の庭に植わっている棗(ナツメ)の木に沢山実がついています。だいぶ熟れてきました。もうしばらくしたら美味しく食べられそうです。棗は中国駐在中によく食べました。四合院作りの家の中庭に棗の木が植えられているところが多いです。四合院の中庭の棗の木を眺めていると、陶淵明の世界に浸ることができました。
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寺家のムジナ池の手前の藪の中には、今年もナンバンギセルが綺麗な花を咲かせました。
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寺家、三輪町、早野、そして鶴見川では、毎日同じところを歩いていても飽きることがありません。その季節ごとに違ったいろいろ綺麗な花や、野鳥、蝶々、虫などに出会えるからです。
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