超電導発見100周年 [某月某日@海外]
今年は超電導現象が発見されてちょうど100年ということで、世界中の多くの場所で記念行事が行われています。超電導というのは、ある物質を非常に低温まで冷却すると電気抵抗が完全にゼロになる現象です。これは1911年にオランダのカマリン・オンネスという人が、水銀をマイナス269℃まで冷やすと電気抵抗がゼロになることを発見したことから始まりました。最近はたくさんの病院で人体の断面を観察するのにMRIという装置が使われていますが、このMRIは超電導磁石によって強い磁界を発生させています。2027年に東京-名古屋間を走ることが予定されているリニアモーターにも超電導磁石が使われます。
先週の9月18日から23日までの一週間、オランダのハーグで超電導発見100周年を記念する国際会議「超電導100周年会議」が開催されました。私もこの会議に出席してきました。ハーグはアムステルダムから電車で30分くらいのところにあります。
これが会議の開催された場所(ワールドフォーラム)です。NOVOTELホテルに併設された大きな国際会議場です。世界中から1,105名の参加がありました。18日(日)夕方のレセプションから始まって、23日(金)の午前中までスケジュールがぎっしりの密度の高い会議でした。
23日の午後は超電導の発見者であるカマリン・オンネスがいたライデン大学へのバスツアーがありました。ライデンはハーグとアムステルダムの中間にあります。
これが、1908年にオンネスが初めてヘリウムガスを液化することに成功した液化機です。
水素や酸素などいろいろな気体の中で最後まで液化できなかったのがヘリウムです。気体のヘリウムガスは液体にすると、その温度はマイナス269℃という低温です。気体である水蒸気が液体になる温度は100℃ですから、液体ヘリウムがいかに低い温度であるか分かると思います。この液体ヘリウムを使っていろいろな金属の抵抗を測定しているうちに、水銀がマイナス269℃付近で超電導になることを発見したのが、ちょうど100年前の1911年のことでした。
ライデン大学に展示してあるカマリン・オンネスのいろいろな足跡をみると、当時の興奮が蘇ってきました。
その後、ライデン市内を少しぶらつきました。
これはライデン大学を運河越しに見た写真です。緑の多い綺麗なキャンパスです。
ライデン市内もとても綺麗で、運河がたくさん通っています。
これは運河に架かる跳ね橋のようです。
風車がありますが、これはおそらく最近作ったものだと思われます。オランダにはもう昔からの風車は少ないようです。観光用に残してある場所まで行かないと見られないようです。
次の日(24日)は飛行機の出発まで時間があったので、NOVOTELホテルから歩いて海岸まで行きました。
市内にはこのようなトラムがたくさん走っています。地図を見てトラムの系統が分かればいろいろな目的地まで簡単にいけます。代金は2.5ユーロ(260円くらい)です。
オランダの道路は歩きやすいです。車道の横には自転車専用道路があり、さらに街路樹を隔てて歩道があります。さらにその横には幅50mほどの森が道路に沿ってずっと続いています。住宅街はその奥にあります。このため自動車の騒音に全く煩わされることなく静かに暮らせます。
街中にはあちこちにこのような大きな教会があります。
これは海岸に向かう途中の道ですが、朝市が開かれており賑わっていました。
これはその道の途中にあったマリンスポーツ店です。ここの海岸がScheveningenという名前です。現地のひとはスフェベニンゲンと発音していますが、どうも日本人はスケベニンゲンとして覚えてしまいそうです。
これがその海岸です。砂浜があるだけですが、現在道路の右側を大掛かりに工事しており、近いうちに観光地として生まれ変わりそうです。
今回の会議の中で、私にとって一生の思い出に残る出来事がありました。それは次のブログで紹介します。
先週の9月18日から23日までの一週間、オランダのハーグで超電導発見100周年を記念する国際会議「超電導100周年会議」が開催されました。私もこの会議に出席してきました。ハーグはアムステルダムから電車で30分くらいのところにあります。
これが会議の開催された場所(ワールドフォーラム)です。NOVOTELホテルに併設された大きな国際会議場です。世界中から1,105名の参加がありました。18日(日)夕方のレセプションから始まって、23日(金)の午前中までスケジュールがぎっしりの密度の高い会議でした。
23日の午後は超電導の発見者であるカマリン・オンネスがいたライデン大学へのバスツアーがありました。ライデンはハーグとアムステルダムの中間にあります。
これが、1908年にオンネスが初めてヘリウムガスを液化することに成功した液化機です。
水素や酸素などいろいろな気体の中で最後まで液化できなかったのがヘリウムです。気体のヘリウムガスは液体にすると、その温度はマイナス269℃という低温です。気体である水蒸気が液体になる温度は100℃ですから、液体ヘリウムがいかに低い温度であるか分かると思います。この液体ヘリウムを使っていろいろな金属の抵抗を測定しているうちに、水銀がマイナス269℃付近で超電導になることを発見したのが、ちょうど100年前の1911年のことでした。
ライデン大学に展示してあるカマリン・オンネスのいろいろな足跡をみると、当時の興奮が蘇ってきました。
その後、ライデン市内を少しぶらつきました。
これはライデン大学を運河越しに見た写真です。緑の多い綺麗なキャンパスです。
ライデン市内もとても綺麗で、運河がたくさん通っています。
これは運河に架かる跳ね橋のようです。
風車がありますが、これはおそらく最近作ったものだと思われます。オランダにはもう昔からの風車は少ないようです。観光用に残してある場所まで行かないと見られないようです。
次の日(24日)は飛行機の出発まで時間があったので、NOVOTELホテルから歩いて海岸まで行きました。
市内にはこのようなトラムがたくさん走っています。地図を見てトラムの系統が分かればいろいろな目的地まで簡単にいけます。代金は2.5ユーロ(260円くらい)です。
オランダの道路は歩きやすいです。車道の横には自転車専用道路があり、さらに街路樹を隔てて歩道があります。さらにその横には幅50mほどの森が道路に沿ってずっと続いています。住宅街はその奥にあります。このため自動車の騒音に全く煩わされることなく静かに暮らせます。
街中にはあちこちにこのような大きな教会があります。
これは海岸に向かう途中の道ですが、朝市が開かれており賑わっていました。
これはその道の途中にあったマリンスポーツ店です。ここの海岸がScheveningenという名前です。現地のひとはスフェベニンゲンと発音していますが、どうも日本人はスケベニンゲンとして覚えてしまいそうです。
これがその海岸です。砂浜があるだけですが、現在道路の右側を大掛かりに工事しており、近いうちに観光地として生まれ変わりそうです。
今回の会議の中で、私にとって一生の思い出に残る出来事がありました。それは次のブログで紹介します。
2011-09-27 18:04
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コメント(7)
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超電導100周年会議お疲れ様でした。
オランダ・ベルギー。ルクセンブルグは旅のコースでもありますが、
まだ行ってないので遊びに行って見たいです。
by 旅爺さん (2011-09-27 19:20)
次のブログを楽しみにしています。
by 青い鳥 (2011-09-27 20:36)
お帰りなさい!。オランダの風景を楽しまさせていただきました。
by KOBU (2011-09-27 21:37)
海外出張お疲れ様です。仕事が終わったあと現地を見る機会があるとうれしいですね。
by moonlight (2011-09-28 07:04)
たくさんのnice!ありがとうございます。
旅爺さん、コメントありがとうございます。オランダ・ベルギー・ルクセンブルグ、これらの国をゆっくり旅できたら楽しいでしょうね。
青い鳥さん、コメントありがとうございます。もったいぶった書き方をしてすみません。
KOBUさん、コメントありがとうございます。オランダはちょっと出歩いただけですが、綺麗な国ですね。
moonlightさん、コメントありがとうございます。そうですね、ほんのわずかな時間でしたが、現地を垣間見るだけでも印象が違ってきますね。
by GGI (2011-09-28 07:49)
「お帰りなさい」オランダなどバルト3国と言われる地域は治安も良く、観光するにはとても人気がありましたね。ある添乗員に聞いた時に、個人で旅行するにはこの地域が一番好きと言われたことがありました。イギリスよりも早く世界進出した国で、オランダ王室はヨーロッパでは一番裕福だそうですね。未だ行ったことがありません。憧れの国の一つです。
by 六日のアヤメ (2011-09-28 23:05)
六日のアヤメさん、コメントありがとうございます。オランダの街を歩いていて、この国がかって世界中の多くの国を支配していたとはとても思えないほどゆったりとしたお国ぶりを感じました。
by GGI (2011-09-30 13:01)