刀削麺(ダオシャオメン) [食べ物、飲み物、料理、酒]

中国に駐在中は、いろいろな麺も食べました。しかし、中国の麺や餃子は、お米のご飯と同じく主食という位置づけですから、日本のようにそれだけ単品で食べることはありません。このため日本のラーメンや餃子に比べると、味が物足らない感じがします。ラーメンと餃子は日本で進化した食べ物で、もはや日本食と言うべきだと思います。

日本にはいろいろな種類のラーメンがあります。その多くは日本で独自の進化を遂げてきたものです。しかし、刀削麺はあまり日本では一般的ではありません。たぶん、それは作る手間がたいへんで、一日何百食も売り上げるラーメン店では作らない麺だと思います。

過日、職場のIさんが刀削麺の美味しい店があるからと連れて行ってくれました。赤坂にある中華料理店です。店を入ると中にこのような看板がおいてあります。刀削麺を看板メニューにしていることが分かります。
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刀削麺を作るところを撮影させてもらいました。小麦粉の塊を左手に乗せ、右手の特殊な包丁で器用に削り取ります。
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一本一本の麺は20センチくらいに長さがそろっており、手元を離れて飛び出して行きます。
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それがまるで生き物のように宙を舞い、湯の煮えたぎった大鍋の中にジャンプして行きます。
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刀削麺そのものは中国から伝わってきたものです。中国駐在中にも何度か食べました。馴染みの店で刀削麺作りを体験させてもらったことがあります。見ていると簡単そうですが、これがとても難しいのです。まず、包丁の角度です。角度が浅いと、小麦粉の塊の表面をなでるだけです。深すぎると、塊に包丁が食い込んでしまいます。何度か失敗した後、角度が合っても、細長い麺にならないのです。短い団子になってしまいます。上の写真のように見事に切るには相当な熟練が必要だと思います。

先に鍋に入った麺と最後に入った麺では時間差があります。その時間差を短くするには、できるだけ手際よく麺を削る必要があります。

茹で上がった麺は、こうしてスープの入った丼に入れられます。
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さあ、美味しい刀削麺ができました。待ちきれず、あちこちから手が伸びています。
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「そっちのほうが多いじゃないか!」などといわずに仲良く食べましょう。
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味付けは日本人好みにアレンジされており、たいへん美味しい刀削麺でした。
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KEN

今晩は!久さしぶりです。
by KEN (2010-12-02 21:44) 

GGI

KENさん、kobuさん、Jerryさん、nice!ありがとうございます。
KENさん、コメントありがとうございます。
by GGI (2010-12-03 21:59) 

六日のアヤメ

麺のの作り方はテレビで見たことがあります。食感どんなですか?きしめんに似ているのでしょうか?みんなでわいわい食べるのがいいのでしょうね。
話は違いますが、昨日の「爆弾大雨」どうでしたが。通勤大変だったことでしょう。いつもは午前に病院へ行くのですが、昨日は午後行きました。朝は病院の受付が灌水して大変だったということです。街路樹の落ち葉が排水溝の蓋を塞いだそうです。
by 六日のアヤメ (2010-12-04 06:01) 

GGI

六日のアヤメさん、コメントありがとうございます。食感はきしめんに比べると厚みがありますのでコシがありますね。どちらかというと、甲州のほうとうとか名古屋のみそ煮込うどんに近い触感ですね。
昨日はたいへんでした。大雨の中、鴨志田団地のバス停でバスが来なくて20分間待たされました。始発なのに乗れない人が出たくらい並んでいました。ズボンの膝から下はびしょびしょでした。通常より1時間遅れで職場に着くとどっと疲れてしまいました。

by GGI (2010-12-04 14:19) 

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