厳冬上高地 [写真]

3年前の11月、乗鞍の写真を撮りに行った時、最後の日は上高地に行きました。それまで春、夏、秋の上高地は行ったことがありましたが、冬は初めてでした。1月や2月に比べるとまだ厳冬期ではありませんが、朝早かったので私に取っては十分な厳冬でした。

これは大正池に向かう途中の、梓川の支流です。もう少し靄が掛かると写真としてよくなるのですが、この日はあまり靄が出ませんでした。周りの樹木は凍てついており、川の流れがとても綺麗でした。
PICT0949.JPG

大正池までの道のりは結構ありましたが、凍てついた草木を見ながら、時折立ち止まって写真を撮りつつ歩きました。
これは凍てついた草原の上に伸びた小さな木ですが、枯葉がしっかりと枝にしがみ付いているように見えました。
凍てつく.JPG

これはきれいな赤い実がなった木です。赤い実も白い霜で化粧されており、より魅力的に見えました。
凍てつく2.JPG

これは大きな木です。カラマツでしょうか。天然のクリスマスツリーのようです。
天然のクリスマスツリー.JPG

大正池に到着しました。まだ陽が昇っておらず、夜の静寂(しじま)がまさしく明けようという時でした。川面から靄が立ちこめ、紫色の山肌との境目を飾り立てているようです。日本画のような光景でした。
大正池の夜明け.JPG

しばらくすると、穂高の山頂が朝日に輝き始めました。山肌の木々がはっきり見えるようになって来ました。
大正池の朝.JPG

夜が明けると、霜も融けて普通の景色にもどります。まだ霜が融けきっていないカラマツです。この状態もけっこう綺麗です。
冬支度.JPG
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六日のアヤメ

初めて上高地を訪れたのは10月の初め、大正池から穂高を眺めたとき、何故か涙が滲んできました。ずっと憧れていた穂高連峰・・・その後3度訪れましたが、いつも快晴で頂上まではっきり望むことができ、厳粛な気持ちで眺めました。ご紹介の大正池の朝靄の写真は、東山魁偉さんの作品に出て来るような風景ですね。朝日に照らされ、山肌が少しずつ変化していく様子は素晴らしかったことでしょう。

by 六日のアヤメ (2010-11-30 22:47) 

GGI

よっちゃん、kobuさん、りぼんさん、nice!ありがとうございます。
六日のアヤメさん、コメントありがとうございます。大正池の夜明けは綺麗ですね。でも、大正池の立ち枯れ木が年々少なくなって行きますね。立ち枯れ木も風情がありましたから、なくなるのは寂しいことです。
by GGI (2010-12-01 12:07) 

六日のアヤメ

返信ありがとうございました。東山さんのお名前の字が違っていました。「魁偉」でなく「魁夷」でした。東山さんはドイツに留学され、北欧にも旅行されたようです。その時の作品なのでしょうか、湖畔を歩く白い馬の作品を展覧会で拝見しました。実際に馬が歩いていたのではなく、心象風景て描かれたと聞いたように思います。題は忘れましたが、音楽的な題が付いていたようでした。(先生の作品は象徴的な題がありますかr・・・・)GGIさんの作品が素晴らしいのでつい・・・・
by 六日のアヤメ (2010-12-01 13:52) 

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