中国の酒 [食べ物、飲み物、料理、酒]

中国の酒についてご紹介します。
中国酒は大きく黄酒(ホワンチュー)と白酒(パイチュー)に分けられます。日本の清酒と焼酎の違いのようなものです。黄酒は醸造酒、白酒は蒸留酒です。黄酒のアルコール度数は10~25度、白酒は30~60度程度です。
黄酒の代表的なものは紹興酒です。紹興地方で作られる黄酒です。娘が生まれた時醸造し、甕に入れて地中に埋めておきます。そして娘が成長し、嫁に行くとき持たせてやるのが老酒(ラオチュー)です。老酒とは長い間熟成させた酒を意味しており、酒の種類ではありません。紹興酒だけではなく、あらゆる地方で独特の黄酒が造られています。原料は、うるち米やもち米です。
白酒は主に高粱を原料として作られます。白酒の代表格は茅台酒(マオタイ酒)です。これは貴州の特産です。アルコール度数の高い茅台酒物ほど値段が高くなります。その他、酒鬼、五糧液、など高級白酒がたくさんあります。これらは、買う場所(空港、デパート、スーパー)にもよりますが、500ml瓶で300~600元(4千円~8千円)程度です。一方、ニ鍋頭(アールゴトー)という白酒は500ml瓶一本5元(75円)程度です。なぜこんなにも差があるのか、実はよく分かりません。たしかに、茅台酒はニ鍋頭より美味しいのは分かりますが、値段が百倍違うほど美味いとは思えません。ある人から聞いた話では、茅台酒のような高級白酒は何度も蒸留を繰り返してアルコール度を徐々に高めていくが、安い白酒では一気にアルコールだけを抽出するような蒸留の仕方をするということです。

これがニ鍋頭の100ml瓶です。赤いラベルに紅星二鍋頭酒と書いてありますが、ちょっと日本の漢字と異なる簡体字が使われているので分かりにくいかもしれません。その下に五十六度と書いてありますが、これがアルコール度数です。たしか1本2元(当時で約30円)だったと思います。2本、5本、あるいは10本を束ねられて売られていました。
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これはもう10年近く前に買ったニ鍋頭の瓶を2本束ねたものです。よく見ると、右側の瓶には半分くらいしか入っていません。飲んだから減った訳ではなく、10年の間に蒸発したのです。アルコール度が56度もありますから、口金が少しでもゆるいと中身が飛んでしまいます。
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これはちょっと高級なニ鍋頭です。
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これは変わった瓶に入った白酒です。底が尖っていてテーブルに置けないぐい呑は見たことがありますが、テーブルに置けない瓶は珍しいです。
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黄酒も白酒も、中華料理と合わせてこそのお酒です。お刺身には合いませんが、油こい中華料理を食べる時に飲む白酒は最高です。
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kobu

中国の酒は紹興酒しか飲んだことがありません。GGIさんは中国酒はすべての種類を飲み尽くしたことでしょうね。
by kobu (2010-11-26 00:15) 

六日のアヤメ

中国のお酒は円卓を囲んで中国料理を頂く時に、周りの人がついでくれるのを飲むことがあります。暖かくて氷砂糖をいれてくださいますが、きっと飲みやすいのでしょう。日本酒やビールを飲むときは「あー美味しい」と感じますが、紹興酒はウイスキーと同じく濃いような気がするので口に含む程度にしています。未だ味わうまでは・・・瓶も色々と種類があって飾りにもなりそうですね。
by 六日のアヤメ (2010-11-26 05:56) 

GGI

kobuさん、nice!とコメントありがとうございます。中国酒は、黄酒も白酒も両方ともに、とても種類が多いので到底飲みつくすことはできません。私が飲んだことがあるのは紹興酒が10種類程度、それと紹興酒ではない黄酒が数種類、そして白酒が20種類程度でしょうか。
六日のアヤメさん、コメントありがとうございます。中国での宴会は賑やかですね。座が盛り上がってくると、よく「乾杯(カンペイ)!」と言って飲み干すことを要求されます。しかし、そのうちに良い言葉を覚えました。相手が「乾杯」と言ってきても、飲み干せそうになければ「随意(スイイ)」と言えばよいのです。そうすれば、「私は私の好きなだけ飲みます」という意味で、相手も飲み干すことを強要しません。
by GGI (2010-11-26 12:30) 

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