ニュールンベルグの鯉

4年前の秋、仕事でドイツに行きました。ドイツの幾つかの都市で会議があり、ニュールンベルグにも一泊しました。午後半日時間が空いたので、ニュールンベルグ城を中心とする城下町の中を歩き回りました。たくさんの教会やレストランがあり、観光客で賑わっておりました。教会のステンドグラスは見事で、前のブログ「ステンドグラス（某月某日＠海外）」で紹介したとおりです。

城壁内には昔の建物を上手に残しながら、レストランやみやげ物店が並んでいます。これは昔の食糧倉庫のそばにあるレストランです。


窓辺にはきれいな花の植え込みが飾られています。


こういうところで飲むビールは格別です。


別の店の窓辺にも花が咲き乱れています。


少し歩くとマーケットが並んでいます。色とりどりの野菜や果物が売られていました。


城壁の中の古い建物を改造して作ったレストランです。川の中まで迫り出しています。一緒に行ったAmさんが窓側の一番景色の良いテーブルを予約してくれました。


Amさん、Hさんと私の3人でレストランに入り、ビールとソーセージ、オニオンスープなどを注文しました。メインディッシュを何に注文するか、メニューを見て3人で相談しました。一人が、「鯉のフライがあるよ」、というと残りの二人も「それがいい」ということになり、3人とも鯉のフライを注文しました。これが大間違い。鯉の切り身をフライにしたものが出てくると思っていたのに、実際は一匹丸ごとフライにした写真のような大きな鯉が出てきました。


見ると、どうも日本の鯉とは形が違います。どちらかというと、鮒に近いのです。「ドイツの鯉はこんな格好しているんだよ」と自分達で言い訳しながら、食べ始めました。しかし、これをナイフとフォークで食べるのはたいへんです。小骨の多い魚ですから、箸で食べてもたいへんなのに、フォークではとても無理です。結局半分以上残してしまいました。
学んだ教訓は、“どんな料理が出てくるか分からない状況では、3人とも違ったメニューを注文すべし”、というものでした。そうすれば、外れた人がいても他の人が料理を分けてあげられるからです。要は危機管理ができていなかったのです。

コメント 3

本場のビールに揚げたてのフライ、のどが鳴ります。
by kobu (2010-10-16 07:23) 

懐かしい風景・・・といってもニュールンベルグではないのですが。初めてヨーロッパ旅行した国がドイツでライン川を船で下りながら沿岸の古城を観たり、バスでローテンブルグはじめとして中世の街や城を探索しました。思い出すだけでも心が躍ります。食事はツアー旅行なので贅沢なものはいただきませんでしたが、朝から自然にビールを飲み、とても美味しかったです。ミュンヘンでは民族衣装を着た楽団の演奏を聴きながらソーセージとビールで楽しみました。種類が多くフルーティーですよね。
ハイデルベルヒの大学都市で自由行動が出来たので、急遽ハイデルベルヒ城の庭で夜オペラがあるのを聞き、当日券を並んで買い、観た事が一番の思い出です。夏の週末の夜は廃城でオペラが催されるらしいです。「学生王子の恋・・」が有名ですが、その日は別の演目でした。観客は市長や市の名士の方々が真ん中に座っていて、日本では味わえない歴史ある文化都市ならではの雰囲気でした。題名は忘れましたが数年前に日本でもそのオペラがテレビでありましたので、ヨーロッパでは日常的に演じられているのでしょう。
言葉はわかりませんでしたが、なんとなくあらすじも理解でき、幻想的で夏の夜に演じられるにふさわしいオペラでした。私はただただ有名な城の庭でオペラを見ているというだけで最高でした。ご紹介の写真を見るとドイツでは窓の外に花が植えられ、どこでも綺麗ですね。虫を寄せ付けないためといわれ地域によっては、法律もあるようですね。また広場の市場にはいろいろな種類のソーセージが売っていましたのを思い出します。
by 六日のアヤメ (2010-10-16 10:00) 

kobuさん、nice!とコメントありがとうございます。やはりドイツのビールは美味いですね。ドイツ料理とよく合います。
六日のアヤメさん、コメントありがとうございます。ドイツを楽しまれたようでよかったですね。ドイツのビールは種類が豊富です。昨年ドイツに行った時、メニューにあるビールを上から順番に注文しました。三杯目に出てきたのはとても甘く、これがビールかと思える味でした。しかし、聞いてみると、サイダーのような味のスプライトで割ったビールだったのです。ドイツにはこんな飲み物が好きな人もいるんですね。
by GGI (2010-10-16 14:54)