造形美

日ごろ見慣れているものでも一部分だけを切り出してみると、全く違ったものに見えることがあります。そんな造形美のいくつかを選んでみました。

このブログの最初のころに書いた、「寺家の新緑」の一枚目の写真に写っていた大池のフェンスです。先の曲がったフェンスの棒の影が自分に投影されています。フェンスの隙間からの景色は白く飛んでしまうようにハイキー（露出オーバー）で撮りました。このため白いほうがフェンスの棒と錯覚してしまうような、騙し絵的な写真になりました。


これは先週の土曜日に上のフェンスの中に作られていたクモの巣です。朝日を受けてキラキラと輝いていました。こうして拡大して見ると、細い縦糸を大きな横糸で見事に編みあげています。空中でこのような網を作り上げる技術はたいしたものです。


鎌倉で見た工事現場のブルーシートです。光の具合によっては冬山の雪渓に見えます。


鎌倉の工事現場です。工事用のネットが二重になっているためモアレパターン（干渉縞）が見えています。不思議な感覚です。


横浜のガラス製品の店先に飾ってあったワイングラスです。ラインダンスの脚線美のように見えます。

コメント 2

見過ごしてしまう何気ないものでも、このように切り取られ、誇張されたりするとまったく別の芸術品になるものですね。そのような着眼点が素晴らしいです。偶然の場合もあるのでしょうが、日頃からボーっと生きている私には・・・・物事の心理を追求する目と技術があり表現できる教養を身に着けていらっしゃるからでしょう。最後のワイングラスは初めカップの部分が見えませんでした。ごめんなさい最初のフェンスは未だからくりが・・・お会いする機会があればじっくり解説お願いします。
by 六日のアヤメ (2010-08-12 06:54) 

kobuさん、nice!ありがとうございます。
六日のアヤメさん、コメントありがとうございます。日頃何気なく見ているものでも、見る角度や倍率を変えると全く違って見えます。たいへん面白いです。上のフェンスの写真は灰色の丸棒の上に黒い影が斜めに写っているのです。
by GGI (2010-08-12 20:50)