ノルウェーの思い出-4 [某月某日@海外]

ローエンの町に5日間滞在しましたが、時間がゆっくりと流れて行く感じを味わいました。会議そのものは何処でやっても時間の流れは変わりませんが、昼休みの3時間は日頃の昼休みの3倍ではなく、十倍くらいに感じられました。
ホテルの前を少し歩くと、下のようなのどかな風景があふれています。教会があり、牧場があり、畑があり、湖があり、山があり、犬がいて、牛がいて、・・・、一つひとつはどうということはないのですが、全体を見ると、ゆったりとした気分になれるのです。毎日ラッシュアワーの電車に乗る感覚から最も遠い雰囲気です。
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フィヨルドの町に住む人にとって、短い夏は貴重な時間です。ボートがレジャーの一つのようです。数多くのボートが湖畔に係留されていました。
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釣りも楽しみの一つのようです。エンジン付きのボートで釣りのポイントを探していました。
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湖畔には色とりどりの花々が咲き乱れていました。とりわけ自生したルピナスの花が彩を添えていました。自生したものは押し付けがましくなく、見る者の心を和ませてくれます。
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ピンク、紫、青などいろいろな色のルピナスが咲き乱れていました。
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短い夏の間に収穫するための畑も青々と茂っていました。
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ノルウェーの田舎町の人々の生活を垣間見ただけですが、みんな豊かに暮らしている感じです。北海油田で潤っていることもあるでしょうが、社会保障の充実により、老後も安心して暮らせるとのことです。

物価が高いのには驚きました。オスロのキヨスクで500 mlのミネラルウォーターが500円ほどでした。ローエンへ行く途中のお店で、ドーナッツとヨーグルト(日本で買ったら4-500円程度)で昼食をとったのですが、約千円でした。また、途中のガソリンスタンドの価格をみたら、レギュラーガソリンが1リットル約250円でした。ホテルに着いて喉が渇いていたので生ビールを飲みました。日本の居酒屋で飲んだら1杯3-400円、ホテルのバーでも700円くらいのビールです。それがなんと、2杯で約3千円でした。総じて日本の物価の2倍以上という感じです。
安定した社会保障のためには税金が高く、約4割が税金に取られると聞きました。収入の4割を払っても物価高のノルウェーで生活できるということは、ノルウェーの人々は一体いくらの年収があるのでしょうか?

ノルウェーの中でもとくに都会から離れた場所ですので、自分の日頃の生活と比較することは意味が無いと思います。しかし、ゆったりとした時間の流れの中で生活する人々をみて、豊かな生活とは何かということを改めて考えさせられた旅ではありました。

(ノルウェーの思い出、終わり)


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六日のアヤメ

 緯度が高いので、真夏でも近くの山々が冠雪していますね。社会保障が充実して、高齢になっても安定した生活ができるのは羨ましい限りです。北欧の農村の人々は伝統を重んじ誇りを持っているのでしょうか?日本は大戦後経済的には発展しましたが、経済的にも精神的にもその代償が今来ているような気がします。個人的には引退した今思うと、仕事オンリーだったので、ゆとりを持ち生活を楽しみながらできたら良かったかな?これも能力がなかったから仕方がないことかも・・・


by 六日のアヤメ (2010-07-02 05:31) 

GGI

kobuさん、nice!ありがとうございました。
六日のアヤメさん、コメントありがとうございました。短い期間でしたが、この町の人たちは楽しみながら仕事をしているという感じでしたね。観光船の船長は、観光案内だけでなく、自分の身の上話などをして客を楽しませていましたし、話し好きの仕事好きで、話をしながら自分自身も楽しんでいました。
by GGI (2010-07-02 12:37) 

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