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北京の発展 [某月某日@中国]

前回のブログ「寺家の桐の花」から連鎖的に北京のことを思い出しました。北京や中国のことについてもこのブログで紹介したいと思います。

私は1998年から2001年までの約3年半、北京に駐在しました。2008年11月に7年ぶりに北京を訪れました。オリンピックが終わってから約3ヶ月後のことです。まだオリンピックの熱気が残っているようなメインスタジアムと水泳競技場を見てきました。下の写真の左側がメインスタジアムで右側が水泳競技場です。
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鳥の巣とよばれるメインスタジアムは、テレビで見た時は、少し厚めの鉄板の帯でぐるぐる巻きにしたように見えました。しかし、近くでみると、なんの、なんの、とんでもない。下の写真に示すように1m×1mほどの断面をした大きな帯がスタジアムを取り巻いているのです。もちろん鉄の塊ではなく中は空洞でしょうが、それでも叩いて見ると手が痛いだけでドンドンと響く音は聞こえませんでした。恐らくかなり厚い鉄板で作っているのでしょう。しかも、その巨大な帯を交差させて作った網の目は一つとして同じものがないのです。設計図の枚数だけでも気の遠くなるような数でしょう。スイスの建築家の設計によるものだそうです。
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中に入るとまた驚きます。9万1千人収容できるスタジアムの大きさに圧倒されました。
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夢幻水立方(ウォーターキューブ)と名付けられたプールも巨大さに圧倒されます。下の写真のように、建物全体がフッ素樹脂で出来た大きなエアキャップのようなものに包まれています。
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飛び込みプールと競泳用の50mプールが並んでおり、1万7千人収容できます。下の写真の奥にあるのが飛び込みプールです。手前が競泳プールです。競技がないときは、プールの底に仕掛けられた水の噴出孔がせり上がってきて噴水の饗宴を楽しませてくれます。
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この建物の中で面白いものを見つけました。下の写真のように、禁煙マークの下に灰皿が置いてあるのです。一緒に行った中国人になぜこんなことをするのか、尋ねてみました。その答えは、「中国には禁煙の場所でも平気で煙草を吸う人がいるので、煙草を吸いながら歩いていたらここで消しなさいという意味です」というものでした。なるほどというか、さすが中国というか、妙に感心してしまいました。
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7年ぶりに北京を訪れて、その発展ぶりに驚きました。私が住んでいた時も猛烈な勢いで発展していたのですが、その勢いが加速したようです。当時、北京の地下鉄は2路線しかありませんでした。それが2008年には8路線に増えていました。五つ星ホテルも沢山建設され、道路インフラの整備も急速に進んでいます。北京には故宮を取り巻くように環状道路が配置されています。故宮の城壁を壊して道路にした2環路(環状2号線)があり、その外側に3環路、さらに4環路があります。3環路は東京の山の手線より少し大きいくらいです。私が帰国する直前に4環路が完成しました。片側6車線あります。そのうち4車線が走行車線です。残りの車線は他の道路と連絡するための導入車線と、もう一つは自転車専用車線です。自転車専用車線も立体交差になっており、交差点で信号待ちしなくても済みます。自転車が人々の重要な交通手段である中国なればこそという感じです。この6車線の立派な道路に比べると、東京の首都高速道路がいかにも貧弱なものに思えます。
2008年には5環路が完成し、さらに6環路が半分ほど出来上がっていました。6環路は完成すると一周188kmだそうです。東京に作れば、関東6県に跨る道路になります。

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