早野の炭焼き [早野]
早野というのは鶴見川を挟んで寺家の反対側に位置する里山です。ここは寺家よりもっと昔のままで自然が残っています。
ここには「里山ボランティア」の人たちが70名ほどいて、山里の自然の維持をしています。毎年1月にはこの山で間伐したコナラ、シラカシ、竹などを用いて炭焼きが行われます。野鳥を追いかけてこの近くを歩いている時、「GGIさん」と声かけられました。なんと以前の職場で30年以上前から付き合いのあったHさんでした。Hさんは一昨年退職して、このボランティアグループで活躍していました。Hさんの紹介でこのグループの炭焼きを詳しく見せて貰いました。
これが炭焼き小屋です。
年が明けて最初の窯入れの時にはお供えが飾られていました。
ボランティアの人たちは、薪割りや炭の原木割りに大忙しです。
Hさんも原木割りに精を出していました。直径30センチ近くもあるコナラの丸太を見事一刀両断にしました。これだけの大きさの丸太を一発で割れる人はボランティアの中にも数名しかいないそうです。Hさんは北海道出身で子供のときから薪ストーブの薪割りをしていたそうで、流石に手馴れたものです。
炭の原木の窯入れが始まりました。
うまく原木が積まれているか丁寧にチェックします。
これが窯の中いっぱいに並べられた原木です。
いよいよ窯の入り口で火が付けられました。
点火してから原木に火が着く(着火)まで7-8時間ほどかかるそうです。その間、交代で薪を燃やし続けます。
長丁場です。正午前に点火してから5時間ほど経つと日暮れが迫って来ました。お腹がすいたので、皆でカップ麺をいただきました。
西の空を見ると、空は茜色に輝き木々がシルエットに浮かび上がっていました。
昨年の暮れにボランティアの人たちが臼と杵でついた餅が出てきました。炭窯の燠(おき)の上で焼いて安倍川餅にしていただきました。寒い中、その美味しいこと、この上なしでした。
小屋の外の煙突からは白い煙がモクモクと出始めました。出た煙はステンレス板にぶつかり、上の煙突の中に吸い込まれて行きます。ステンレス板にぶつかって煙の中に含まれていた木酢液が液化して雫となって下に落ちて行きます。こうして木酢液が取り出されます。
これは入口の火を取り出して窯の中を覗き込んだものです。炭の原木に着火しています。
窯の封じが始まりました。小さなパイプの空気孔を残すだけで窯の口を粘土で固めます。
下の空気孔だけを残し窯の入り口が塞がれました。
こうして中の木や竹は蒸し焼き状態になり、3日程すると炭になります。
今回初めて炭作りの現場を見せて貰いましたが、これを生業として生きて行くには大変な作業だと思いました。でもボランティアの方々は皆楽しそうに生き生きと作業されていました。とくにこの会の会長さんが言った言葉、「こんなことをして遊べるなんて、最高の贅沢だよ」というのが印象的でした。
ここには「里山ボランティア」の人たちが70名ほどいて、山里の自然の維持をしています。毎年1月にはこの山で間伐したコナラ、シラカシ、竹などを用いて炭焼きが行われます。野鳥を追いかけてこの近くを歩いている時、「GGIさん」と声かけられました。なんと以前の職場で30年以上前から付き合いのあったHさんでした。Hさんは一昨年退職して、このボランティアグループで活躍していました。Hさんの紹介でこのグループの炭焼きを詳しく見せて貰いました。
これが炭焼き小屋です。
年が明けて最初の窯入れの時にはお供えが飾られていました。
ボランティアの人たちは、薪割りや炭の原木割りに大忙しです。
Hさんも原木割りに精を出していました。直径30センチ近くもあるコナラの丸太を見事一刀両断にしました。これだけの大きさの丸太を一発で割れる人はボランティアの中にも数名しかいないそうです。Hさんは北海道出身で子供のときから薪ストーブの薪割りをしていたそうで、流石に手馴れたものです。
炭の原木の窯入れが始まりました。
うまく原木が積まれているか丁寧にチェックします。
これが窯の中いっぱいに並べられた原木です。
いよいよ窯の入り口で火が付けられました。
点火してから原木に火が着く(着火)まで7-8時間ほどかかるそうです。その間、交代で薪を燃やし続けます。
長丁場です。正午前に点火してから5時間ほど経つと日暮れが迫って来ました。お腹がすいたので、皆でカップ麺をいただきました。
西の空を見ると、空は茜色に輝き木々がシルエットに浮かび上がっていました。
昨年の暮れにボランティアの人たちが臼と杵でついた餅が出てきました。炭窯の燠(おき)の上で焼いて安倍川餅にしていただきました。寒い中、その美味しいこと、この上なしでした。
小屋の外の煙突からは白い煙がモクモクと出始めました。出た煙はステンレス板にぶつかり、上の煙突の中に吸い込まれて行きます。ステンレス板にぶつかって煙の中に含まれていた木酢液が液化して雫となって下に落ちて行きます。こうして木酢液が取り出されます。
これは入口の火を取り出して窯の中を覗き込んだものです。炭の原木に着火しています。
窯の封じが始まりました。小さなパイプの空気孔を残すだけで窯の口を粘土で固めます。
下の空気孔だけを残し窯の入り口が塞がれました。
こうして中の木や竹は蒸し焼き状態になり、3日程すると炭になります。
今回初めて炭作りの現場を見せて貰いましたが、これを生業として生きて行くには大変な作業だと思いました。でもボランティアの方々は皆楽しそうに生き生きと作業されていました。とくにこの会の会長さんが言った言葉、「こんなことをして遊べるなんて、最高の贅沢だよ」というのが印象的でした。
2013-01-13 15:26
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コメント(23)
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手間暇かけて作られてるのを見るととてもありがたく使わないとだめですねぇ
by みぃにゃん (2013-01-13 16:43)
炭焼きって、大変なんですね。でも、出来上がったら感動なんでしょうね。
by テリー (2013-01-13 16:49)
そう言えば学校で、グランドの端っこに炭焼き小屋作って炭焼きした事が
あります。早野の近くにあるT学園で・・・・もう30年以上前かな^^;
殆ど炭にならず灰になっちゃいましたが。
by kinkin (2013-01-13 16:59)
炭焼きとは大変なお仕事ですね。
by mamii (2013-01-13 17:09)
相当に大変な仕事なんですね。
焼いた炭は村の物なんでしょうか?
by 旅爺さん (2013-01-13 17:38)
こんばんは^^
ご訪問ありがとうございました♪
こんなことをして遊べるなんて最高の贅沢・・・確かに。
しかし一度だけならそう言うこともいえますが、ボランティアとして続けるのは
やはり大変なことですね。立派です。
by mimimomo (2013-01-13 18:23)
ご訪問&nice!ありがとうございます。
炭焼きも大変な作業ですが、出来上がりが楽しみですね^^
by masatany (2013-01-13 19:18)
先日炭焼きを生業にしておられるご夫婦が居られましたが一晩中起きて火の番をしたりして炭になった後も今度は長さをそろえるて箱詰め作業と単に墨といっても1週間も掛かるんですね、原木の切り出しから始めているとの事でしたね、今では炭焼きの方も数件になったと言ってお有られましたね。
趣味でこんなに楽しく炭焼きが出来るなんて本当に幸せなことだと思いますね。
by 馬爺 (2013-01-13 21:23)
たくさんのnice!とコメントありがとうございます。
みぃにゃんさん、私も炭作りがこんなにたいへんな作業だとは知りませんでした。感謝して使わないと。
テリーさん、自分で焼いた炭を窯から出す瞬間は感激でしょうね。
kinkinさん、煙突の煙の色を見ながら、封じ切った蓋の下の小さなパイプをさらに調節して空気の量をコントロールしないと良い炭はできないそうです。空気が入りすぎると灰になってしまうのでしょうね。
mamiiさん、そうですね、炭焼きは大変な仕事ですね。
旅爺さん、この炭はバザーで安く販売されるそうです。一番の大口需要者は近くの青少年活動センターだそうです。バーベキュー用の炭として使います。
mimimomoさん、そのとおりですね、ボランティアも長期間続けることはたいへんですね。
masatanyさん、苦労も多いですが、それも結果が出れば報われますね。
馬爺さん、趣味で炭焼きをやるのは楽しそうですが、炭焼きを生業とするのはたいへんなことですね。
by GGI (2013-01-13 22:27)
なんだか ホッとするような光景ばかりですが
その道に入ってみると、奥の深さにおどかされますね。
世間は割と狭いです。
いつ 知人に遭遇するかしれません。
猫背を意識し、ピーンと歩かなくちゃ… (^O^)
by チングルマ (2013-01-14 05:57)
炭焼きを生業としていくのは難しいでしょうけれど、間伐材の問題等を考慮しても、自然のリサイクルを有効に廻していくのはこれからも必要なんでしょうね^^
by 風来鶏 (2013-01-14 11:05)
これは大変な手間のかかるお仕事なのですね。
炭は大切に使わなくちゃ。
by ナツパパ (2013-01-14 13:56)
風来鶏さん、たくさんのボランティアの人達に支えられて早野の自然のサイクルがうまく廻っているようです。
ナツパパさん、そうですね、炭を作ることがこんなにたいへんなことだとはあまり知られていませんね。
by GGI (2013-01-14 15:54)
昨日更新されたばかりなのに、多くの方々がナイスとコメントを寄せられているのに驚きました。長津田には炭焼きされている方がいるということは前から聞いたことがありますが、仕事として成り立っていかない世の中になってきていますが、ボランティアの協力を得て、続いていることにうれしく思います。2年ほど仲間で茶道の真似事をしていました。その折に先生が炭をきれいに洗ってくださっていることを伺い、感心しました。
by 六日のアヤメ (2013-01-14 17:01)
この度はご来訪頂きまして、ありがとうございました^^
大雪となっておりますが、大丈夫でしょうか?・・・
by 銀狼 (2013-01-14 17:42)
六日のアヤメさん、今回炭焼きを見てとても個人でやれる時代ではないと感じました。70人ものボランティアの人の協力があって始めてできることですね。
by GGI (2013-01-14 17:46)
銀狼さん、炭焼小屋はしっかりした建物ですから、この雪で炭焼きに影響はないと思います。
by GGI (2013-01-14 17:52)
煙の香りの中で見る茜色の空とシルエットの木々、素敵だったでしょうねぇ^^
by さる1号 (2013-01-15 15:58)
さる1号さん、綺麗な茜空でしたよ。でも私も煙に燻されて、スモークサーモンのような匂いがこびり着きました。(^O^)
by GGI (2013-01-15 16:29)
昔、穴をほって炭焼きをしたことがあります^^;
by 美美 (2013-01-16 19:56)
美美さん、穴掘って炭焼きとは楽しそうですね。
by GGI (2013-01-17 12:41)
おはよう御座います。
ブログを下記に代えましたので宜しくお願い致します。
http://funayoi.blog.so-net.ne.jp/
by 旅爺さん (2013-01-23 08:56)
旅爺さん、ありがとうございました。新しいブログ了解しました。
by GGI (2013-01-23 14:28)