列車にまつわる三題噺 [その他]

次のブログに何を書こうかと考えていた時、列車に関連した3つの話題を思い出しました。3つの話題には何の脈絡もありませんが、三題話としてお届けします。

(1) 中国人の公共意識
中国人の公共マナーの悪さは有名です。道路にゴミを捨てる、唾を吐く、列に割り込むなど数え上げればきりがないほどです。中国人は自宅内部をごみ一つないように綺麗に掃除しますが、一歩外に出ればすべてがゴミ箱であるという感覚のようです。人間関係も同じです。自分の知り合い・友人・親戚にはすごく親切にしますが、見ず知らずの他人にはたいへん冷たい態度で接します。見ず知らずの他人が乗り降りするエレベータの中で、「開」ボタンを押して他人が乗りやすく(あるいは降りやすく)するなどという発想は、中国人にはありません。2008年の北京オリンピックと2010年の上海万博を機会に、中国政府は国民の啓蒙に乗りだしましたが、そう一朝一夕に治せるものではありません。ただ、海外留学を経験した中国人はきちんとした公共マナーを身につけています。
私が北京に駐在していた時、中国人の行儀の悪さにカルチャーショックを受けたことは何度もありました。その中でも極め付けを一つ。
それは列車の中でのことです。列車の中は公共の場ですから、例によってゴミだらけです。カップ麺の食べかす、空のペットボトル、お菓子の空袋などが床に散らかっています。そこへ掃除のおばさんが大きなビニール袋をもって来ました。結構綺麗に片付けてくれました。そのおかげで列車の中も快適になりました。しかし、そのおばさんが車両の端のデッキへ行って、窓からビニール袋の中のゴミを列車の外にぶちまけているのです。これを見た時は、唖然としてしまいました。

(2) 日本の昔の列車
中国人ばかりを悪く言えません。40~50年前の日本もひどいものでした。いまの若い人たちには信じられないことかも知れませんが、列車のトイレは垂れ流しだったのです。このため、トイレの入り口には注意書きがありました。「停車中は使用しないで下さい」と。停車中に使うと汚物がホームの前に落ちて汚いからです。
この注意書きを見て、私の友人が悪戯心を起こして落書きしました。マジックインクで、注意書きの「停車」と「使用」を入れ替えたのです。「使用中は停車しないで下さい」と。
これはいまでも思い出すと吹き出しそうです。

(3) フランス小話
汚い話が続きましたので、お口直しに昔聞いたフランス小話を一つ。
ある男が毎日毎日映画館に通って同じ映画を見ていました。それを見た別の男が、「何でお前は同じ映画ばかり何度も何度も見ているんだ?そんなに面白いのかね?」と訊ねました。すると、聞かれた男が答えました。「いや、若い綺麗な女の子が服を脱いで、川で水浴びをしようとするシーンがあるんだがね、彼女が服を全部脱ぐ前に列車が通りかかって見えなくなってしまうんだよ。でも、列車のことだから遅れることだってあるだろう。だから、俺は毎日映画館に通って、列車が遅れて来るのを待っているのさ」と。
お粗末でした。
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六日のアヤメ

中国のトイレについては色々思い出がありますが・・・帰省するとき昔夜行のブルートレインでしたが、停車中はトイレに行きませんでしたね。心情的には停車中に落ち着いてしたいのですが。新幹線になっても習慣で走行中に行きますね。
by 六日のアヤメ (2011-03-10 06:53) 

GGI

たくさんのnice!ありがとうございます。
六日のアヤメさん、コメントありがとうございます。長年の習慣はなかなか治らないものですね。
by GGI (2011-03-10 22:26) 

ぼんぼちぼちぼち

幼少のころ 踏切待ちをしていると
よく ディーゼルがおしっこをしながら走っていたのを
思い出しやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2011-03-11 12:36) 

GGI

ぼんぼちぼちぼちさん、コメントありがとうございます。いや、いや~、懐かしいですね、そんな光景もありましたね。
by GGI (2011-03-11 19:35) 

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