幻想紅葉

春の桜、秋の紅葉、いずれも人の心の琴線を震わせるような美しさがあります。このような自然が齎してくれる風雅な美しさは、人工的な美しさとは異なる優しさがあります。

桜も紅葉もそれぞれに美しいですが、その綺麗さは、状況によって違っています。晴れ、雨、曇り、それぞれに印象が違いますし、朝、昼、夜という時間帯によっても趣が変わります。どれが一番綺麗とかいう問題ではなく、それぞれの美しさを堪能できたらよいと思います。

今回は紅葉のアップの写真を集めて見ました。アップですと何処の紅葉か分かりませんが、絵模様としての紅葉を楽しんで頂ければと思います。

これは普通に撮影した紅葉です。真っ赤な葉っぱが青空との間に強烈な色のコントラストをつけています。


ちょっと見には上の写真は綺麗ですが、むしろ紅葉はもっとぼんやりと神経を休ませながら見るのが良いかも知れません。
下の写真はすべて、極端に露出オーバーにして幻想的な写真にしました。夢の中で浮かんできた紅葉のイメージです。


これもそうです。逆光の中に輝く紅葉を明るく撮りました。


同じく紅葉というより朱葉という感じです。


モミジの種を撮りました。種の周りに竹とんぼの片羽のような薄い鞘が突いています。ちょっと強い風に吹かれると、くるくると回りながら飛んで行きます。


葉っぱが密集している紅葉もこうして撮ると何か違ったものに見えてきます。


普通に撮るとシルエットになるような状況ですが、夕焼け空に浮かぶ紅葉のように見えます。


以上は写真の遊びですが、普通に撮った写真とはだいぶ違っています。

コメント 2

紅葉の写真、感動しました。人間の耳は選択的に音を聞いているといいますが、風景などを見るとき眼も選択的に働いている（脳が画像処理をしている）のかなあと思いました。カメラではそれが表現できるのですね。
by 六日のアヤメ (2010-10-30 08:03) 

kobuさん、nice!ありがとうございます。
六日のアヤメさん、コメントありがとうございます。そうですね、風景を見る時も感動的なものはより感動的に脳が働いているように思います。モミジの葉が逆光に輝いているのを見た時、もっと明るく輝いたらどうなるかと思って撮った写真が今回掲載したものです。同じ被写体でも撮り方によって結果は大きく変わりますね。
by GGI (2010-10-30 19:01)