早野の豆柿 [早野]

早野にある農家の畑に1本の柿の木があります。柿の木そのものは珍しくありませんが、この柿の木はとても小さな実が生るのです。マメガキ(豆柿)です。

これは豆柿が生っている状態です。8月末の写真ですので、まだ実は青いです。直径は2センチほどです。秋になるとこの大きさのまま色付きます。
1.JPG

10月末になると、ほかの柿と同じように綺麗に色付きました。一つつまんで食べてみましたが、渋くて食べられません。これは渋柿です。
2.JPG

12月になるとさらに色が濃くなりました。
3.JPG

とても綺麗なオレンジ色で、こうして見ると葡萄のようにも見えます。
4.JPG

美味しそうに見えます。
5.JPG

指でつまんでみると、柔らかくなっています。
6.JPG

皮をむくと中から熟した実が現れました。普通の熟柿のようです。食べてみると甘いです。味も熟柿とほとんど同じです。大きな種はなく、小さな滓が口の中に残ります。まだ少し渋みがありますが、この後もっと寒くなって霜に当たると渋みは完全に消えるそうです。
7.JPG

豆柿は見ても食べても楽しい柿です。盆栽にすることもあると聞きました。姫リンゴがリンゴのミニチュアとして盆栽にされるのと同じです。

柿の形は、丸いもの、扁平のもの、ちょっと尖った楕円のものなどがありますが、それほど大きな差はないと思っていました。でも、この豆柿は特殊です。柿にもいろいろあるものです。そういえば、中国の柿も変わっています。以前、私のブログ「北京ノスタルジア」で紹介しましたが、このようにくびれているのです。皮をむくのがちょっと大変ですが、味は日本のものと同じです。
8.JPG

このように、ふだん何気なく見たり食べたりしている柿にもいろいろあって楽しいです。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。