寺家の雨 [寺家(じけ)]

台風18号が通過してからは、寺家も爽やかな秋空が続いています。でもそれ以前は雨続きでした。雨もまた風情があります。普段見慣れない情景が見られます。今回は雨の寺家の様子をお伝えします。

朝まで降っていた雨が上がったので寺家に出かけました。でも、しばらくしたら突然大粒の雨が降って来ました。驟雨というのでしょうか。幸いに傘は持って出ましたが、それでも膝から下はびしょ濡れです。そんな中、散歩している人がいました。足元は雨のしぶきで靄のようになっています。でも雨の中の散歩は雰囲気があります。
1.JPG

今年の台風18号は、その前日から雨が強く降っていました。寺家の大池にはカイツブリも見当たらず、どこかに避難しているようです。
2.JPG

雨が降ったり晴れたりの変わりやすい天気でしたので、傘を持たずに出かけてきて大慌ての人もいます。
3.JPG

でもそのうちに雨も小降りになり、陽が射し始めました。
4.JPG

雨の量は結構たくさんでした。収穫間近の田圃もこのように水浸しになってしまいました。実った稲がどうなるのか心配でしたが、台風が去った後は水も引いて、無事に稲刈りを済ませることができたようです。
5.JPG

女郎蜘蛛の巣にも水玉がついていました。
6.JPG

これは他の蜘蛛の巣です。雨の水玉が真珠玉のようにきれいです。
7.JPG

彼岸花にも水滴がたくさん付きました。
8.JPG

雨が上がると、みんなホッとして散歩やジョギングに出かけます。雨上がりのこんな情景が好きです。
9.JPG

まだ道路が濡れているところに陽が差し始めると、散歩している二人の姿もシルエットに浮かび上がります。カラーで撮影したつもりがモノクロ写真のようになりました。私の好きな雰囲気です。
10.JPG

青空の寺家はもちろん清々しくて気持ちいいですが、雨の寺家もまた良いものです。

竹細工仲間の作品(Ⅱ) [竹細工]

久しぶりに竹細工の話題です。

約2年半前に、藤が丘地区センターで竹細工クラブを立ち上げて以来、みんな楽しみながらいろいろな種類の竹細工作りに励んでいます。クラブ名は藤が丘バンブーウェア(FBW)です。指導者は20年以上の竹細工経験のあるKENさんです。インドアプレーン仲間のKENさんを師匠にして、藤が丘地区センターの工芸室を借りて月2回(1回6時間)開催しています。現在KENさんのもとで8人の弟子が学んでいます。

以前にも「竹細工仲間の作品」を紹介しましたが、今回はその後の作品をいくつかご紹介します。

まず、師匠のKENさんの作品です。これは麻の葉編みで作った浅かごです。青竹のアクセントが効いています。果物を盛り付けたり、お茶菓子を乗せたりして使います。
1岩切1.JPG

これは漆塗りの箱の窓に竹細工を仕込みました。漆もKENさん自身が塗ったものです。
2.JPG

中に何を入れるかはそれぞれですが、KENさんらしく九谷焼の徳利が出て来ました。
3.JPG

これは網代編みで作った花かごです。
4.JPG

次はKOBUさんの作品です。KOBUさんはとても器用な人で、短期間にいろいろな技術を習得して数々の魅力的な作品を手がけています。今ではKENさんの師範代のような役割をしています。
これは六つ目菊編みで作った果物かごです。果物がより美味しく感じられます。
5KOBUフルーツ籠.JPG

これもKOBUさんの作品です。インドアプレーンを入れる格納箱に貼り付けるためのネームプレートです。藤が丘インドアプレーンクラブ(FIPC)の文字を、網代編みで浮かび上がらせています。
7.JPG

これは青山さんが八つ目編みで作った色紙掛です。竹細工の裏に和紙が貼り付けられています。
6.JPG

これも青山さんの作品です。花瓶などを乗せるための敷板です。青竹、白竹、表面焦がし竹の3種類の色をうまく使った網代編みで仕上げています。
8.JPG

これは斉藤さんの作品の手提げです。挿し六つ目編みで作ったかごに取手を付けて、中に入れるものを保護するために布地でカバーされています。
9斉藤1.JPG

これは長澤さんが作った手提げです。網代編みで作ったかごをもとに仕上げています。
10.JPG

これも長澤さんの作品の花かごです。内側から編み上げて外に折り返す高度な技術で編み上げられています。
12.JPG

これも長澤さんが作ったトンボです。ヤジロベエ(弥次郎兵衛)の原理でバランスされているトンボが4匹、細い竹の先に止まっています。
11.JPG

これは今年入会した須崎さんが初めて作った作品です。取手付きのかごです。
13須崎1.JPG

これは私の作品です。以前のブログで「文箱」や「マガジンラック」をご紹介しましたが、今回は写真立てを作りました。小さな屏風の構造で、裏表両側が使えるようにしました。横位置のLサイズ写真を4枚ずつ裏と表に貼ることができます。表は六つ目菊編みで作りました。
14.JPG

裏は挿し六つ目編みです。
15.JPG

蝶番は屏風の表装技術を使ってどちら向きにも曲げられるようにしました。
16.JPG

まだまだ作品がありますが、長くなりますのでこの辺で。これからも優れた作品や面白い作品をご紹介したいと思います。

今回の写真の一部は、KOBUさんが撮影したものを使わせていただきました。お礼申し上げます。

寺家とその周辺で最近見かけた動植物(Ⅱ) [寺家(じけ)]

この一月ほどの間に寺家や早野などで出会った動植物をご紹介します。

寺家の森の中で珍しい青い蜂を見つけました。オオセイボウ(大青蜂)です。とても綺麗な蜂です。初めて見ました。
1.JPG

森の中ではヤマホトトギスの蜜を吸いに蜂が来ていました。その背中にはヤマホトトギスの雄蕊がしっかりプリントされています。
2.JPG

鶴見川の土手で、ハグロトンボを数十年ぶりに見たような気がします。
3.JPG

寺家の田圃にアメンボウが沢山群がっていました。でもよく見ると、日当りを避けて木の枝の日陰の部分にだけ集まっています。彼らにも直射日光は辛いのですね。
4.JPG

もうコスモスが咲いています。ヒメアカタテハが一生懸命蜜を吸っていました。
5.JPG

今年はアカボシゴマダラをよく見かけます。中国原産の蝶のようです。
6.JPG

アカボシゴマダラの幼虫です。トゲトゲのある角を持った怖い外見の割には、よく見ると可愛い顔をしています。
7.JPG

これは珍しい冬虫夏草です。寺家で茸などを専門に撮影しているNさんに教えて貰いました。直径1センチ足らずの小さい茸です。蜘蛛にキノコの胞子が付着して、蜘蛛を栄養にして育ちました。写真の左下に蜘蛛の足が見えています。冬虫夏草はいろいろな虫にいろいろな茸が寄生するので非常に種類が多いそうです。冬虫夏草というのは漢方薬の材料くらいの知識しか無かったのですが、初めて現物を見ました。
8.JPG

三輪町の田んぼの脇の枯れた棕櫚の葉の上に大きなアマガエルが止まっていました。稲の成長を見守っているのでしょうか。
9.JPG

鶴見川の対岸に2羽のカワセミが止まっていました。見ると左側のカワセミがしきりに頭を下げているのです。右側のメスは威張った様子です。まるで浮気がばれてご主人が奥さんに平謝りしているようで、見ていて笑ってしまいました。
10.JPG

これも鶴見川で見かけたゴイサギの幼鳥です。まだ白い斑点のあるホシゴイと呼ばれるものです。今年生まれたのでしょうか。精悍な顔つきをしています。
11.JPG

鶴見川に羽の一部が白い鳥が飛んでいました。近づいてみると普通のカラスです。おかしいなと思って見ていると飛び上がりました。なんと羽が白いカラスだったのです。
12.JPG

寺家の大池のカイツブリの雛は3羽とも元気に育っています。もう親鳥と殆ど同じ大きさです。こうして父子4羽が揃うのはめったに見られなくなりました。
13.JPG

今年も三輪町の豆柿(直径2センチほどのミニ柿)がびっしりと実を付けています。よく熟した豆柿はぶどうと同じように指で押すと中身がツルンと出てきます。味は熟した柿そのものです。
14.JPG

早野の民家の庭に植わっている棗(ナツメ)の木に沢山実がついています。だいぶ熟れてきました。もうしばらくしたら美味しく食べられそうです。棗は中国駐在中によく食べました。四合院作りの家の中庭に棗の木が植えられているところが多いです。四合院の中庭の棗の木を眺めていると、陶淵明の世界に浸ることができました。
15.JPG

寺家のムジナ池の手前の藪の中には、今年もナンバンギセルが綺麗な花を咲かせました。
16.JPG

寺家、三輪町、早野、そして鶴見川では、毎日同じところを歩いていても飽きることがありません。その季節ごとに違ったいろいろ綺麗な花や、野鳥、蝶々、虫などに出会えるからです。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。