中国の紙幣 [某月某日@中国]
十円玉の話をしたついでに、もういちどお金の話をしましょう。中国の紙幣についてです。
日本では、切手アルバムと同様に古い紙幣のアルバムは市販されていますが、現在流通している紙幣が販売されることはありません。そんなもの誰が買うのかと思われるでしょう。ところが、中国では流通紙幣がアルバムになって販売されているのです。
これがそうです。大きさはB4サイズをもう少し長くしたような横開きのアルバムです。たしか1999年だったと思いますが、知り合いの中国人からプレゼントされました。
最初のページには証明書が貼ってあります。その内容を紹介します。「このアルバムは1980年に中国人民銀行が発行し、現在も流通している7種類の紙幣を4枚綴りで集めたものである。10元、5元、2元、1元と5角、2角、1角の7種類である(注:1角=0.1元)。流通している紙幣を中国がアルバムにしたのは初めてである。中国長城硬幣投資有限公司が中国人民銀行発行の紙幣をアルバムにして販売することを許可されたものである。このアルバムは僅か20万部の限定された発行であることを証明する」と書いてあります。
中国の最高額紙幣は100元で、その次が50元、20元です。このアルバムの中のお札の原価は、7種類合計18.8元×4枚で75.2元ですから大きな金額ではありません。当時の為替レート(1元=約15円)で1,100円ほどです。しかし、「僅か20万部」という表現が面白いです。20万部といえばちょっとしたベストセラーですから。一冊幾らか知りませんが、3千円だとしても売り上げ6億円になります。
その次のページから右側にこのように四枚綴りの無裁断の実際の紙幣が貼ってあり、左側にその紙幣の説明が書いてあります。当時は10元以下の紙幣には少数民族が描かれていました。
四枚綴りの紙幣には、当然のことながらその一枚一枚に紙幣番号が刻印されています。7種類の紙幣の写真と、それぞれの4枚のうちの左上の紙幣番号を拡大して示します。なんと、同じ番号なのです。紙幣の種類が異なっているので同じ番号であっても不都合はありませんが、不思議な感じがします。
これは、4枚の10元紙幣番号を拡大したものです。ここでも驚きがあります。普通ならば、通し番号で一つずつ番号が増えていくと思いますが、この4枚の紙幣は下5桁目の数字が4、5、6、7と増えているのです。これも不思議です。
これらの番号から考えて、これらのお札はこのアルバム用に特別に印刷されたものです。日本で言えば日本銀行のお墨付きの紙幣ですから、決して偽札ではありません。
流通している紙幣にもビジネスチャンスを見出すというのは、中国ならではという感じです。日本も国債ばかり売っていないで、もっと他に売れるものを考えるべきではないですかね。
日本では、切手アルバムと同様に古い紙幣のアルバムは市販されていますが、現在流通している紙幣が販売されることはありません。そんなもの誰が買うのかと思われるでしょう。ところが、中国では流通紙幣がアルバムになって販売されているのです。
これがそうです。大きさはB4サイズをもう少し長くしたような横開きのアルバムです。たしか1999年だったと思いますが、知り合いの中国人からプレゼントされました。
最初のページには証明書が貼ってあります。その内容を紹介します。「このアルバムは1980年に中国人民銀行が発行し、現在も流通している7種類の紙幣を4枚綴りで集めたものである。10元、5元、2元、1元と5角、2角、1角の7種類である(注:1角=0.1元)。流通している紙幣を中国がアルバムにしたのは初めてである。中国長城硬幣投資有限公司が中国人民銀行発行の紙幣をアルバムにして販売することを許可されたものである。このアルバムは僅か20万部の限定された発行であることを証明する」と書いてあります。
中国の最高額紙幣は100元で、その次が50元、20元です。このアルバムの中のお札の原価は、7種類合計18.8元×4枚で75.2元ですから大きな金額ではありません。当時の為替レート(1元=約15円)で1,100円ほどです。しかし、「僅か20万部」という表現が面白いです。20万部といえばちょっとしたベストセラーですから。一冊幾らか知りませんが、3千円だとしても売り上げ6億円になります。
その次のページから右側にこのように四枚綴りの無裁断の実際の紙幣が貼ってあり、左側にその紙幣の説明が書いてあります。当時は10元以下の紙幣には少数民族が描かれていました。
四枚綴りの紙幣には、当然のことながらその一枚一枚に紙幣番号が刻印されています。7種類の紙幣の写真と、それぞれの4枚のうちの左上の紙幣番号を拡大して示します。なんと、同じ番号なのです。紙幣の種類が異なっているので同じ番号であっても不都合はありませんが、不思議な感じがします。
これは、4枚の10元紙幣番号を拡大したものです。ここでも驚きがあります。普通ならば、通し番号で一つずつ番号が増えていくと思いますが、この4枚の紙幣は下5桁目の数字が4、5、6、7と増えているのです。これも不思議です。
これらの番号から考えて、これらのお札はこのアルバム用に特別に印刷されたものです。日本で言えば日本銀行のお墨付きの紙幣ですから、決して偽札ではありません。
流通している紙幣にもビジネスチャンスを見出すというのは、中国ならではという感じです。日本も国債ばかり売っていないで、もっと他に売れるものを考えるべきではないですかね。
2011-02-17 23:19
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コメント(4)
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おはようございます!
本当にふしぎですね~~
by やま (2011-02-18 07:07)
たくさんのnice!ありがとうございます。
やまさん、コメントありがとうございます。中国ではいろいろ不思議なことがありますね。
by GGI (2011-02-18 20:48)
貴重で数も限定された物ですから一般には出回っていませんね。それにしても写真を含めてお宝を色々お持ちですね。次に何が出てくるか・・・・中国食材は机以外はどんな物でも食べる(誇張かもしれませんが・・・)そうですが。( )の焼酎漬けとか( )の老酒漬けとか・・・気味の悪い物はいきなり載せないで下さいね。
by 六日のアヤメ (2011-02-19 07:18)
六日のアヤメさん、コメントありがとうございます。そろそろネタも尽きかけています。何か探さないといけないと思っています。
by GGI (2011-02-19 09:50)