秧歌(ヤンガー) [某月某日@中国]

1999年5月に私の住んでいた北京のマンションで鯉のぼり祭りが行われました。私の同僚のIさんが厚木市の有志を北京に呼んで開催したものです。

この前日に、このグループに私も加えてもらって、万里の長城に鯉のぼりをひるがえして来ました。総勢20名ほどが大きな鯉のぼりをもって長城を練り歩く姿は、中国人には奇異に見えたと思います。公安が飛んできて逮捕されるのではないかと内心心配していましたが、何事もなく無事帰宅しました。

マンションの庭での鯉のぼり祭りで登場したユニークなグループを紹介します。

「秧歌(ヤンガー)」といわれる踊りのグループです。この踊りは日本の盆踊りのようなもので、中国の主に東北地方の農民が豊作を祝って踊るものです。
こんな感じの踊りです。
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音楽はチャルメラの音が主です。昔聞いた屋台のラーメン屋の懐かしい音色です。チャルメラのほかに、銅鑼、太鼓、それにシンバルの音楽に合わせ、両手に赤や黄色の小さな布あるいは扇子を持ち、左右に手を振りながら、3歩前進して1歩下がるというステップです。これが楽団です。
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でも良く見ると、どこか変なのです!
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踊り手の皆さんは女性のように見えますが、やっぱり変です!みんなスカートを穿いていますが、半分以上が男性です。
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ズボンを穿いた男性もいますが、この人(真ん中のおじさん)も何となく変です。
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アップしてみると、そうです、化粧をしています。
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このおじさんも化粧して、人形におんぶされているような格好をしていますが、人形の脚に見えるのが自前の脚です。
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いろいろな仮装をした人も混じって踊ります。
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どれが男性で、どれが女性だか分かりません。でも、そんなことはどうでもいいのです。楽しければいいのです。
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中国には秧歌のグループが沢山あって、コンテストも行われています。私の住んでいた北京でも、週末になると夕方、チャルメラの音に操られた秧歌グループが街中を練り歩く姿をよく見かけました。
秧歌に限らず、中国では集団で何か楽しいことをするのが結構盛んです。朝の公園に行くと、あちこちで太極拳をしているグループがありますし、そのほかにも気功体操や社交ダンスをしているグループも見受けます。公園ではマージャンや将棋もやっています。その周りをギャラリーがたくさん取り巻いています。日本ではこんな光景は見かけないですね。集団で遊ぶものといえば、一年に一度の盆踊りくらいでしょうかね。
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六日のアヤメ

日本と中国の伝統文化の交流の場になって良かったですね。同僚のIさんは、日頃から地域の人々から信頼され、企画力・統率力を持った方ですね。又、受け入れられたGGIさんや北京在住の皆さんのご協力あってのことだと思います。写真で見ると北京日本人学校のテントなどがいくつも張ってあり、民族衣装を着た中国の方々の踊りなど参加されて、かなり大規模に行われたようで感心しました。
by 六日のアヤメ (2011-02-09 11:56) 

GGI

たくさんのnice!ありがとうございます。
六日のアヤメさん、コメントありがとうございます。そうですね、かなり大規模に行うことができました。マンショに広い庭があったのがよかったですね。このマンションは日本の商社の経営でしたが、景気が悪くなって次の年には閉鎖されてしまいました。このためこのようなお祭りは、駐在中に一回だけでした。
by GGI (2011-02-09 21:31) 

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