ヨセミテ散策

1993年の秋、カリフォルニア大学バークレー校（UCB）に2ヶ月ほど滞在しました。その時泊まった宿舎がこの建物です。レディースファカルティクラブです。日本語では女子職員寮とでもなりましょうか。なぜかここに男性も泊まれます。普通のホテルと同じような宿泊施設です。宿泊費がたいへん安く、たしか1日10ドルくらいだったように思います。
写真の左側に少し顔を出しているのがUCBの時計塔です。朝の8時と夕方6時には鐘がきれいなメロディーを奏でます。奏者がいて生演奏をしています。
UCBに限らず、アメリカの大学はキャンパスが非常に広くてきれいです。


ここに滞在中、1日休みをとって、土日含めて2泊3日でヨセミテに行きました。一緒に行ったのは当時サンフランシスコの現地法人に出向していた、私の友人Ok君です。
サンフランシスコから車で約3時間半かかります。途中はガソリンスタンドも人家もないような一本道を延々と走り続けました。
もうこの季節なら空いているだろうと、ホテルの予約もしないで行ったら、全部満室で断られてしまいました。それでも、キャンプ場なら空いているというのでそこに泊まりました。
天気は最高でした。3日間、雲を全く見ませんでした。こんな体験は初めてです。

まずそのスケールの大きさに圧倒されました。永い間水に侵食されてできた地形は、川の両側に高い絶壁を形成しています。
これはエルキャピタンという壁です。谷底から約1,500mあるそうです。


その壁にじっと目を凝らしてみると、なにやら動くものがあるのです。望遠レンズで覗いて見ると、人です！二人組みのアルピニストがこの壁を登っているのです。下の写真の真ん中に黒く見える点がそうです。この程度しか拡大できませんでしたが、実際にカメラを覗いて見ると、その動きから人であることが分かりました。ロッククライミングの好きなアルピニストにとっては絶好の場所だそうです。


これはハーフドームと呼ばれる有名な山です。丸い山を真っ二つにしたような特徴的な形をしています。ちょうど朝日が昇ってその上半分を照らしています。


これは昼間のハーフドームです。いま立っている場所は観光スポットで多くのハイカーが休んで記念写真を撮ります。ハーフドームは谷底から約900mあります。


私もハーフドームを抱きかかえるポーズで写真を撮って貰いました。まだ若かったですね。


このような崖のある山も見事で見応えがありますが、その周りの景色も最高です。切り立った崖ばかりではありません。このようななだらかな山もあります。


そのような山の上には簡単に登れますし、木陰で一休みしてお弁当を食べるのは最高です。


トレッキングに疲れると、こうして周りの景色を見ながら休憩しました。


川も綺麗です。このように雪解け水が浅い流れを作っているところがあります。


深い流れの川もあります。これはマーセド川です。峡谷の間を縫って流れています。


普通のツアーでは車でエルキャピタンやハーフドームを下から眺めるだけですが、このときは、ヨセミテの中を広範囲にあちこち歩き回ることができました。忘れがたき思い出です。

コメント 3

アメリカを観光するならグランドキャニオンと、コロラド川沿いを馬で散策するテレビを見た時から思っていましたが、ヨセミテの方が遙かに変化に富んで見所がありますね。断崖絶壁の岩・峡谷・平原・森林帯・・・・・さすがアメリカ大陸で、想像を絶する景観で行ってみないと分かりませんね。
by 六日のアヤメ (2011-01-12 23:41) 

いつも訪問&niceありがとうございます。
また、遊びにきますね。

by ヒロ (2011-01-13 10:51) 

たくさんのnice!ありがとうございます。
六日のアヤメさん、コメントありがとうございます。ヨセミテはいろいろ変化があって、山の中を歩き回ってもたいへん楽しいところでした。
ヒロさん、コメントありがとうございます。
by GGI (2011-01-13 21:35)